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紫苑S(G2) [最終見解]

2023年09月09日(土)
中山11R 紫苑S

過去5年の紫苑Sは、前走オークス(東京芝2400m・G1)出走馬が3勝、過去5年連続で合計9頭が馬券に絡むなど特注ローテ。

2016年に重賞へ格上後は春の活躍馬の出走も増加し、より一層レースレベルが向上した印象も。

今年からグレード2に格上げされたことで、春の実績馬や前走オークス組が有利の方向性は、更に加速の一途を辿る可能性も。

尚、直近5年の紫苑Sで、前走オークス以外のローテーションから馬券に絡んだ6頭は、全馬が芝1600m以上の重賞で5着以内or芝2000m1着の該当馬。

オークス組以外の取捨も、重賞実績や近走の勢いを重視したい一戦。

グランベルナデットは、前走忘れな草賞(阪神芝2000m)1着からのローテーション。

今年は、前走オープンクラスで1着のローテーションは本馬1頭のみ。

近年の当レースで問われる競走馬としての格も、一枚上と言えるキャラクター。

過去5年で2勝と相性抜群のキズナ産駒。

父がキズナで、母父が米国のボールドルーラー系の血統構成は、一昨年の勝ち馬ファインルージュと全く同じ配合パターン。

近5年の紫苑Sは、その勝ち馬5頭全馬が母父米国型の血統馬。

秋の中山開催開幕初日で行われるレースだけに、スピードを強化する血を持つこともアドバンテージになりやすい傾向も。

ヒップホップソウルは、前走オークスからの特注ローテ。

父キタサンブラックは中山芝中長距離重賞の鬼血統。

代表産駒のイクイノックス、ソールオリエンス、ガイアフォースは、全馬が中山芝中長距離重賞の勝ち馬。

自身も父の特性を強く受け継いでおり、2走前のフラワーC(中山芝1800m・G3)では単勝8番人気の低評価を覆す2着好走。

過去5年の勝ち馬5頭中3頭は、中山芝重賞で3着以内実績のあった馬。

母父ファルブラヴは、ノーザンダンサー系種牡馬。

日本では芝1200m重賞勝ち馬を複数頭輩出したスピード指向の強い種馬。

同じくノーザンダンサー系種牡馬のクロフネを母の父に持つ馬は、過去5年で3勝4連対と相性抜群。

クロフネも種牡馬として、カレンチャン、スリープレスナイトなど芝1200mG1馬を複数頭輩出。

父と母父の血統バランスという意味でも当レース向きと言えるキャラクター。

アップトゥミーは、芝1200mG1馬を輩出したモーリスの産駒。

母父は相対的な体力を補うスタミナ指向の強いサンデー系種牡馬ダンスインザダーク。

例年の好走馬の父と母父を反転させたような配合馬で当レース向き。

母ムードインディゴも、ローズSで2着、続く秋華賞でも2着と、3歳秋以降で上昇を見せた馬。

一族の成長曲線という意味でも買いのタイミングで、例年期待値の高い前走芝2000m1着の臨戦も強調材料。