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短距離指向のスピードが問われる新潟記念

日本一の直線距離658.7mを誇る新潟外回りコースで実施される新潟記念は、そのイメージ通りに高速決着が定石。

過去5年中4年は、1分59秒を切る決着時計。2016~2019年は4年連続で1分57秒台の高速決着に。

この傾向に伴い、近年の新潟記念は、いわゆるスピード指向の強いタイプも有利になりやすい方向性。

昨年、単勝10番人気ながらも勝利したカラテは、新潟記念に出走以前の勝ち鞍6勝中5勝が芝1600m戦というスピード指向の強いキャラクター。

母の父フレンチデピュティは、芝1200m重賞の勝ち馬を複数頭輩出したスピード指向の強い種牡馬。

一昨年、単勝12番人気ながらも勝利したマイネルファンロンは、直近2走連続で3コーナー2番手以内の先行競馬を経験していたスピード指向の強いキャラクター。

母父ロージズインメイの代表産駒にドリームバレンチノ、ウインムート。何れも1400m以下の重賞勝ち馬

2019年、2020年と2年連続2着と結果を残したジナンボーは、母が3冠牝馬アパパネという良血馬。

アパパネは現役時代に芝1600mのG1レースを3勝したスピード指向の強いキャラクター。

このように、近年の新潟記念は、戦歴、血統ともに短距離指向のスピードに特化したタイプのほうが期待値自体は高い方向性を示します。

今年の出走予定馬の中で、真っ先に注目したいのはノッキングポイント

自身の勝ち鞍2勝は何れも芝1600m戦で、重賞連対実績も芝1800m戦と、スピード指向の強い戦歴。

父モーリスは、スプリンターズS(G1)勝ち馬も輩出した種牡馬で、2代母ハッピーパス、近親サブライムアンセムは芝1600m以下の短距離重賞の勝ち馬。

相応の才能が活かされやすい新潟記念向きの1頭。

マイネルウィルトスも、母方はスピード指向の強い一族。

2代母コスモフォーチュンは、芝1200m重賞の北九州記念勝ち馬で、母マイネボヌールも自身の全勝ち鞍4勝が全て1600m以下の短距離戦。

母の父がロージズインメイで、ビッグレッドファーム生産のマイネル軍団という意味で言えば、前述した一昨年の勝ち馬マイネルファンロンとも類似性が高いキャラクター。

長休明け2戦目の競馬ともなる今回は、純粋に前走からの上積みにも期待できるシチュエーション。