2024年12月22日(日)
中山11R 有馬記念
直近5年の有馬記念は、その勝ち馬5頭全馬が、1800or2200mの芝重賞勝ち馬という共通項。
また近5年の有馬記念で、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ6頭中5頭は、有馬記念と同じ非根幹G1レースの宝塚記念やエリザベス女王杯、あるいは3000m超G1で連対実績馬や海外G1レースの好走実績があった馬というデータも。
世界の主要距離ではない2500mで施行される一戦だけに、世界の主要距離ではない1800m、2200m、3000m超等々、いわゆる非根幹距離実績もポイントになるレース。
また、この傾向に伴い、血統的にも日本の非主流型が走りやすい傾向も当レースならではの方向性。
中でも、トニービンやダンシングブレーヴ、バゴなどの凱旋門賞血統馬や、母方が仏国、英国、独国牝系の馬など、いわゆるヨーロッパ指向の強い血統馬は、直近5年で全勝、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ6頭も全馬が該当する特注系。
ローシャムパークは、前走が米国最高峰のBCクラシック(米・芝2400m・G1)2着からのローテーション。
前述の通り、前走が今秋の海外G1レース出走馬、また海外G1レースの好走実績馬も期待値が高いレース。
2021年の有馬記念は、前走凱旋門賞出走のディープボンド、クロノジェネシスが揃って2着3着に好走。
2019年も、豪州競馬の最強馬決定戦に位置づけられるコックスプレート(G1)を勝って挑んだリスグラシューが5馬身差の圧勝劇を披露。
血統構成は、ハービンジャー×キングカメハメハ。
父、母父ともに、例年の有馬記念で期待値の高い欧州種牡馬。
2018年の有馬記念を制したブラストワンピースも、本馬と同じハービンジャー×キングカメハメハの血統構成馬。
また本馬の母方は、英国の名血で日本の超名牝系としても知られるダイナカールの血筋。
近親にはドゥラメンテ、エアグルーヴ、ルーラーシップ、アドマイヤグルーヴ等々、有馬記念にゆかりのある一流馬も多数。
昨年の有馬記念は、当日単勝6番人気以下のドゥラメンテ産駒が揃って2着3着に好走。
エアグルーヴ、ルーラーシップは、何れも有馬記念の好走実績馬。
アドマイヤグルーヴは、有馬記念と親和性の高い非根幹距離G1レースのエリザベス女王杯(芝2200m)を連覇。
その戦歴、牝系等も含めて、いわゆる非根幹指向の強い典型的なキャラクターで、人気以上の激走に期待したい1頭。
ベラジオオペラは、エリザベス女王杯同様、有馬記念と親和性の高い非根幹距離G1レースとしても知られる宝塚記念(芝2200m)の好走実績馬。
ロードカナロア×ハービンジャーの血統構成で、父と母父が欧州型キングマンボ系と欧州型ダンチヒ系種牡馬で構成される血統馬という意味では、前述したローシャムパークやブラストワンピースとも、その類似性は高いキャラクター。
加えて、母方には往年の有馬記念血統としても知られるノーザンテーストの血。
近親エアシェイディ(母父ノーザンテースト)は、有馬記念で2年連続10人気以下の人気薄で馬券圏内に好走。
オルフェーヴル、ゴールドシップを筆頭に多数の有馬記念好走馬を輩出したステイゴールドも、ノーザンテーストの血が強調された種牡馬。
有馬記念で複数回の好走実績を持つダイワメジャー、ダイワスカーレット兄妹も、母の父にノーザンテーストの血を持つ馬。
スプリングS1着、京都記念2着、宝塚記念3着と、これまで非根幹距離の重賞に限れば3戦して複勝率100%の実績も、今回の競馬へ向けては強調材料で、高配当馬券の演出に期待。
プログノーシスは、前述した2019年の勝ち馬リスグラシューと同じ、前走コックスプレートからの臨戦。
ディープインパクト産駒で、母方が欧州牝系という組み合わせも、近年の有馬記念におけるトレンド。
近5年の有馬記念で、ディープインパクト産駒は3頭が馬券圏内に好走。
その該当馬サラキア、フィエールマン、ワールドプレミアは、全馬が欧州牝系という共通項。
尚、本馬の母ヴェルダは、英国生産馬。
昨年の有馬記念で7人気2着スターズオンアース、6人気3着タイトルホルダーと馬券のポイントになった2頭は、何れも母が英国生産馬という共通項も。
欧州牝系の中でも、より重厚な英国牝系馬であることも、今回の競馬へ向けては有利。
アーバンシックも、ハーツクライ系スワーヴリチャード産駒で、例年の有馬記念で期待値の高い前走菊花賞(芝3000m・G1・1着)からのローテーション。
2020年6人気2着ボルドグフーシュも、前走菊花賞2着からの臨戦過程。
2018年の勝ち馬ブラストワンピース、2016年の勝ち馬サトノダイヤモンドは、前走菊花賞1着馬。
母方は、ディープインパクトの一族としても知られる愛国の超名血ウインドインハーヘア牝系と、一応の条件は揃う1頭。