2024年11月03日(日)
東京11R アルゼンチン共和国杯
近5年のアルゼンチン共和国杯は、前走条件戦orオープン特別出走馬の括りで、合計7頭が馬券圏内に好走。そのうち4頭は当日単勝5番人気以下の人気薄。
父か母父がロベルト系、スターリング系、キングマンボ系、もしくはトニービンの血を持つ馬も、過去5年で4勝。
単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ8頭も全馬が、上記の血統条件を満たす馬。
いわゆる格下馬の中でも、スタミナ指向の強い欧州血統馬が、そのハンデ差を活かして激走しやすいレース。
タイセイフェリークは、前走の昇仙峡S(東京芝2400m・3勝クラス)が、上がり順位3番手の末脚で2着。
前述の通り、例年の当レースで期待値の高い前走条件戦出走馬。
また、近年の当レースは、長距離重賞だけに末脚の裏付けを持つ馬であることも必須。
過去5年で馬券に絡んだ16頭は全馬が、近2走以内に上がり順位3番手以内の末脚の実績があった馬というデータも。
血統構成は、ミッキーロケット×ディープインパクト。
父ミッキーロケットは、キングカメハメハを経由する欧州型キングマンボ系種牡馬。
2018年の2着馬ムイトオブリガードも、前走3勝クラスの東京芝2400m戦を使われていた父キングカメハメハ系の血統馬。また本馬は翌年のアルゼンチン共和国杯も1着と当舞台巧者の典型だった側面も。
昨年3着同着のヒートオンビートは、キングカメハメハ×ディープインパクトの血統構成馬。
本馬は、2021年の目黒記念で2着、2023年の目黒記念で1着、2022、2023のアルゼンチン共和国杯で2年連続3着と、東京芝2500m重賞で4度の好走歴を持つ当舞台のスペシャリスト系。
芝2400m戦では連対率100%と、距離を延長させる毎にパフォーマンスを上昇させてきた戦歴も強調材料で、更に100m距離延長戦ともなる今回は、軽量ハンデ52キロも込みでデビュー以来最高パフォーマンスまで想定できる1頭。
クロミナンスは、2走前の日経賞(G2)が上がり順位2番手の末脚で2着に好走。
また、当レースと同舞台で施行される東京芝2500m重賞の目黒記念で好走実績を持つ馬。
父ロードカナロアは、近年の当レースで期待値の高いキングカメハメハ系種牡馬。
母父マンハッタンカフェは、芝2500mG1の有馬記念勝ち馬。
これまで重賞で好走した3戦は全て2200、2500mの非根幹距離と、いわゆる非主流指向の強いタイプであることも、今回の競馬へ向けては有利。
セレシオンは、直近3年連続で上がり最速の末脚を計測。
父ハーツクライは、往年のアルゼンチン共和国杯における特注血統トニービンの影響が強い種牡馬。
昨年3着同着のチャックネイト、一昨年2着ハーツイストワール、2019年2着タイセイトレイルは、何れもハーツクライ産駒。
半姉には2015年のオークス3着馬クルミナル。
母方はアルゼンチン牝系の重厚なスタミナタイプで、前走から一気の500m距離延長戦で覚醒も。