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オークス(G1) [最終見解]

2025年05月25日(日)
東京11R オークス

過去5年のオークスは、当日単勝7番人気以下から複勝圏内に好走した5頭中4頭が、前走OPクラス&1800m以上の距離で1着馬or前走1800m以上の芝重賞で3着以内、の条件を満たす馬。

あくまでも人気薄の好走馬という観点では、いわゆる別路線組が有利の傾向も。

また、この時期の3歳牝馬限定重賞の2400m戦ということもあり、総合的な体力の裏付けもポイントに。

具体的には、父が欧州型種牡馬、もしくはステイゴールド系、ハーツクライ系等々、主流血統馬の中でもスタミナ指向の強い種牡馬の産駒は毎年の特注系。

上記の血統条件を満たす馬は過去5年で全勝、当日単勝4番人気以下から複勝圏内に好走した6頭中5頭も該当。

リンクスティップは、前走桜花賞(阪神芝1600m・G1)3着からの臨戦過程。

過去5年のオークスは、前走桜花賞から複勝圏内に好走した10頭全馬が、桜花賞で5着以内or5番人気以内馬というデータも。

父キタサンブラックは、東京芝2400mG1レースの勝ち馬で、サンデー系種牡馬の中ではスタミナ指向の強いタイプ。

前述の通り、同様の才能に優れたサンデー系種牡馬ステイゴールド系、ハーツクライ系血統が走る傾向も追い風に。

半兄デュアルウィルダーは、同時期の東京芝2400m重賞、青葉賞好走実績馬。

父系、母系ともに、当レースに対する適性の高さを窺わせるキャラクター。

尚、前走の桜花賞は、18頭立ての道中最後方の位置取りから、残り800m地点付近で大外を回ってスパート。最後までその脚色が衰えることなく3着に好走した心肺機能の高さを示した一戦。

桜花賞組の中では最もオークスへの期待を抱かせる内容だっただけに、ここは勝ち切る競馬まで期待したい1頭。

アルマヴェローチェは、欧州型ダンチヒ系ハービンジャーの産駒で、前走の桜花賞が2人気2着。

ハービンジャー産駒で、前走の桜花賞が5人気以内or5着以内馬という意味では、昨年の勝ち馬チェルヴィニア、2022年の3着馬ナミュールなどを彷彿。

また、ハービンジャー×ダイワメジャーの構成馬という意味では、前述したナミュールと全く同じ。

2017年6人気2着と、馬券のポイントとなったモズカッチャンもハービンジャーの産駒。

前走からの大きな上積みこそ無いものの、順当に走る可能性が高いであろう想定上位人気馬。

タイセイプランセスは、前走のフローラS(東京芝2000m・G2)が単勝18番人気の低評価を覆す、上がり最速の末脚で3着に好走。

前述の通り、近年の当レースは穴馬の観点では別路線組の期待値が高いレース。

父リアルスティールは、ディープインパクト系種牡馬で、代表産駒に世界最高レーティングを獲得したフォーエバーヤング。

母父Australiaは、欧州型サドラーズウェルズ系種牡馬で、現役時代は英、愛ダービー制覇の実績馬。

加えて、近親Persian Kingは、英国クラシック三冠レースの第一弾に位置付けられる仏2000ギニー勝ち馬で凱旋門賞3着馬。

クラシックレベルの血統スケールという観点においても申し分なく、2走連続の激走に期待。

桜花賞馬エンブロイダリーは、マイル指向のスピードに優れたダイワメジャー系アドマイヤマーズ産駒で、母の父も短距離寄りのスピードに優れたクロフネ。

また母ロッテンマイヤーは、2016年のオークスで13着に敗戦。

あくまでも字面上ではベストの条件とも言い難いシチュエーションだけに、世代屈指のポテンシャルの高さでそれをどれだけ補うことができるのかどうか、といったところ。