2025年06月01日(日)
東京11R 日本ダービー
過去5年の日本ダービーは、芝1800m以下の距離で勝利実績or重賞連対実績を持っていた馬が全勝。
2024、2021、2020年は当該実績馬が複勝圏内を独占。
2400m重賞のカテゴリーの中では、いわゆるスピードの絶対値がポイントになりやすい傾向も。
マスカレードボールは、芝1800m重賞の共同通信杯(G3)の勝ち馬。
共同通信杯の勝ち馬は、近年でもジャスティンミラノ、エフフォーリア、ダノンキングリー等々、日本ダービーの好走馬は多数。
前走の皐月賞(中山芝2000m・G1)は、単勝4番人気で3着に好走。
過去5年の日本ダービーは、複勝圏内に好走した15頭中12頭は前走皐月賞組。
またその12頭は、全馬が皐月賞で単勝5番人気以内or5着以内馬というデータも。
血統構成は、ドゥラメンテ×ディープインパクト。
父も母父も日本ダービー馬で、典型的な日本の王道クラシック血統馬。
尚、過去5年の当レースは、母父に米国型種牡馬を持つ馬が4勝。
主流血統馬の中でも、よりスピード強化型タイプが走りやすいレース傾向を踏まえれば、2代母ビハインドザマスクが芝1200m重賞の勝ち馬であることも強調材料。
尚、前走の皐月賞は、決して得意とも言い難い右回りの一戦。
実績十分の左回りの競馬ともなる今回は、前走で後塵を拝した2頭を逆転することも十分に可能と見立てます。
ミュージアムマイルは、芝1600mG1朝日杯フューチュリティSの連対実績馬で、前走皐月賞1着からの臨戦過程。
2022年の勝ち馬ドウデュース、2021年9人気3着ステラヴェローチェなども、朝日杯フューチュリティSの連対実績馬。
血統構成は、リオンディーズ×ハーツクライ。
ハーツクライの血を持つ朝日杯フューチュリティSの連対実績馬という意味では、前述したドウデュースにも近いキャラクター。
サトノシャイニングは、前走の皐月賞が単勝2番人気5着。
父キズナは、昨年のリーディングサイアーで、言わずと知れた日本ダービー馬。
母父Star Dabblerは、現役時代に1400m重賞で連対した実績を持つ米国型ヘイロー系のスピード強化型種牡馬。
キズナ産駒で、母父が短距離指向のスピード強化型種牡馬という意味では、昨年2着のジャスティンミラノにも近いキャラクター。
母方は世界最高峰のスピード大国とも称されるアルゼンチン牝系の名血で、皐月賞以上にダービー向きの可能性さえ抱かせる1頭。
エムズは、京都新聞杯(京都芝2200m・G2)2着からのローテーション。
父がダービー馬ドゥラメンテ、母の父は米国型ナスルーラ系のNot For Sale。
前走京都新聞杯2着からの臨戦で、父がダービー馬、かつ母父が米国種牡馬という意味では、2019年の日本ダービーで単勝93.1倍13人気1着と、大波乱を演出したロジャーバローズを彷彿とさせるキャラクター。
加えて母方は、スピードを強化するアルゼンチン牝系。
例年のダービーで問われる極限のスピード比べという観点においても、皐月賞上位組にも勝るとも劣らないであろう1頭。
クロワデュノールは、前走の皐月賞で単勝1.5倍の支持を集めながらも2着に敗戦。
父がキタサンブラック、母の父は欧州型ノーザンダンサー系Cape Cross。
一昨年の日本ダービーで、単勝1.8倍の1番人気ながらも2着に敗れたソールオリエンスは、キタサンブラック産駒で、母の父が欧州型ノーザンダンサー種牡馬。
2022年の日本ダービーでドウデュースに敗れたイクイノックスも、キタサンブラック産駒で、母の父が欧州型ノーザンダンサー系種牡馬。
あくまでも血統的観点では、スタミナ指向、欧州指向の強いタイプで、ダービーへ向けては黄色信号が灯るタイプ。
歴史は繰り返されるのか、歴史を覆す走りを魅せるのか。
その辺りにも注目したい1頭。