2025年06月15日(日)
阪神11R 宝塚記念
京都開催の昨年を除く直近3年の宝塚記念で、当日単勝4番人気以下から複勝圏内に好走した4頭は全馬が、前走2000m以下の芝重賞に出走していた距離延長ローテ馬。
また、上記期間で複勝圏内に好走した9頭中8頭は、ヴァイスリージェント、ダンチヒ、ストームバード系等々の父か母父ノーザンダンサー系血統馬という共通項。
この結果が示す通り、近年の宝塚記念は、芝2200m重賞ながらも、戦歴、血統ともにいわゆる短距離指向のスピードが問われやすい傾向も。
ヨーホーレイクは、前走の大阪杯(阪神芝2000m・G1)が、上がり最速の末脚で3着。
母の父は米国型ヴァイスリージェント系フレンチデピュティ。
前述の通り阪神開催の近年の当レースは、距離延長ローテ馬、ノーザンダンサー系血統馬も有利。
前走大阪杯からの臨戦で、ディープインパクト産駒、かつ母父がヴァイスリージェント系種牡馬という意味では、2021年3着レイパパレにも近いキャラクター。
尚、父か母父ヴァイスリージェント系は、近年の当レースの特注血統。
2020、21年で連覇のクロノジェネシス、一昨年10人気2着と馬券のポイントになったスルーセブンシーズも、母の父がヴァイスリージェント系種牡馬。
いわゆる非根幹距離G1レースで、主流とは若干異なる才能が要求されるレースだけに、芝2200m重賞で2勝の実績も、今回の競馬へ向けては強調材料。
メイショウタバルも、距離延長ローテで、母の父がフレンチデピュティ。
これまで重賞勝ち鞍2勝は、芝1800m、芝2200mと典型的な非根幹距離巧者のキャラクター。
父ゴールドシップは、現役時代に宝塚記念を連覇した非根幹距離G1レースの鬼としても知られるステイゴールド系種牡馬。
前述した一昨年の1着馬スルーセブンシーズも、父がステイゴールド系の血統馬。
武豊騎手騎乗で自分の形にさえ持ち込めれば、波乱演出以上のパフォーマンスがあっても驚けない一頭。
ドゥレッツァは、母方がスピードを強化する豪州牝系で、2022年の勝ち馬タイトルホルダーと同じドゥラメンテ産駒。
いわゆる先行脚質という意味でも、タイトルホルダーを彷彿とさせる1頭。
直近2走のジャパンC、ドバイシーマクラシックは、どちらかというと相対的な体力が問われた競馬。
より本来の持ち味が活きるであろう今回は、近2走以上のパフォーマンスも。
ベラジオオペラ、ロードデルレイは、何れも前走大阪杯からの距離延長ローテで、世界のスプリント王としても知られるロードカナロア産駒。
宝塚記念同様に、短距離指向のスピードが問われやすい大阪杯でも揃って1着2着と結果を残したように、当舞台向きのタイプと言える想定上位人気馬。