過去5年で馬券に絡んだ15頭中10頭は、当日単勝4番人気以下の人気薄と、非常に波乱度の高いラジオNIKKEI賞。
また、単勝4番人気以下で馬券に絡んだ10頭中7頭は、父が非サンデーサイレンス系の血統馬。
小回りコースのローカル競馬場で行われるハンデ戦の非根幹距離レースということもあり、いわゆる主流ではないタイプの激走も際立つレース。
また、非主流血統馬が走るレースは、ステイゴールド系血統馬も相性が良い方向性。
小回りコースの非根幹距離距離G1で非主流血統馬の活躍が目立つ前週の宝塚記念も、単勝10番人気ながらもあわやの2着に好走したスルーセブンシーズがステイゴールド系ドリームジャーニー産駒。
このラジオNIKKEI賞も、昨年8人気2着ショウナンマグマが母父ステイゴールド、2020年8人気1着バビットはステイゴールド系ナカヤマフェスタの産駒、2018年9人気3着キボウノダイチが母父ステイゴールドと、当系統の激走が目立つレース。
マイネルモーントは、ステイゴールド系ゴールドシップの産駒。
ゴールドシップ自身も、現役時代のG1勝ち6勝は全て右回り戦。
母ゲッカコウも、小回り&右回りコースの芝1800m重賞フラワーC(G3)の連対実績馬。
父も母父も、小回り&右回りコースの非根幹距離重賞向きと言えるタイプ。
完勝を収めた前走の1勝クラス(東京芝1800m)は、直線の長い左回りコースで直線の伸びや瞬発力が問われるシチュエーション。
本来は決して向かないであろう条件で結果を残した辺りは地力の高さの証明とも定義付けが可能で、ここは前走からの更なるパフォーマンスの上昇度さえ期待できる1頭。
オメガリッチマンは、例年期待値の高い距離短縮の前走先行経験馬。
昨年8人気2着ショウナンマグマも、距離短縮の前走先行経験馬。
一昨年は、距離短縮の当日単勝4番人気以下の伏兵が馬券圏内を独占。
2019年も、本馬も同じ前走京都新聞杯(京都芝2200m・G2)出走のブレイキングドーンが3人気1着。
父イスラボニータは、マイル以下の芝重賞を2勝したスピード型。
直近2年のラジオNIKKEI賞は、1200mG1の高松宮記念勝ち馬キングヘイローを母の父に持つ馬が連勝。
2020年の勝ち馬バビットの母父も1200mG1勝ち馬タイキシャトル。当時の2着馬パンサラッサも、世界のスプリント王者ロードカナロアの産駒。
開幕週で行われる当レースは、いわゆる短距離指向のスピードを兼ね備えるタイプも期待値の高いレース。
バルサムノートも、父、母父ともにスピード指向の強いキャラクター。
ロベルト系モーリス産駒で近走先行経験馬という意味では、一昨年7人気3着ノースブリッジにも近いタイプ。
レーベンスティール、ウヴァロヴァイト辺りは、主流コースや直線距離の長いコースで瞬発力や斬れを活かす典型的な日本の主流タイプ。
真逆の才能が活かされると言っても過言ではない当レースでは大幅にパフォーマンスを下降させる可能性も。