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ユニコーンS(G3) [最終見解]

2023年06月18日(日)
東京11R [ユニコーンS]

近年のユニコーンSは、前走1着馬、もしくは前走OPクラスのダート戦出走馬が圧倒的に有利。

過去5年の当レースは、馬券に絡んだ15頭中14頭が上記の臨戦過程を満たす馬。

世代初のダート重賞ということもあり、基本的には底を見せていない馬や、オープンクラスに実績を持つ馬が走るレース。

尚、近年の当レースは、時計勝負のダート戦に強い米国血統馬も有利。

過去5年で当日単勝7番人気以下の立場から複勝圏内に好走した7頭中6頭は、父か母父が米国型種牡馬という共通項。

但し、近年の当レースは過去5年中4年が道悪馬場での開催。

例年ほど水分を含んだ競馬にはならない可能性が高い今年に関しては、ここをどう捉えるかもポイントに。

5年ぶりの良馬場開催となった昨年は、上位好走馬5頭が全て単勝6番人気以下の人気薄。

1着ペイシャエスは、サンデーサイレンスを経由するゴールドアリュール系エスポワールシチー産駒。

2着セキフウ、3着バトルクライ、5着タイセイディバインは、何れも父か母父がキングマンボ系の血統馬。

また、良馬場開催だった2017年の勝ち馬サンライズノヴァ、2016年の勝ち馬ゴールドドリームは何れもゴールドアリュールの産駒。

この結果が示すように、乾いた馬場のユニコーンSは、米国指向が薄れ、サンデー系やキングマンボ系といった芝指向の伸びが問われやすいイメージも。

出走馬の大半が父米国型の構図にもなる今年に関しては、この「逆張り」の思考が功を奏する可能性も。

ブライアンセンスの父ホッコータルマエは、キングマンボを経由するキングカメハメハ系種牡馬。

前述の通り、良馬場開催の昨年は、人気薄のキングマンボ血統馬が2着3着5着に好走。

前走1着で勢いのあるローテーションも材料。

過去5年のユニコーンSは、馬券に絡んだ15頭中11頭が前走3着以内の好調馬。

近親インカンテーションは、ユニコーンSと同舞台で施行されるG1レース、フェブラリーSで2度の3着内好走歴を持つ当コースのスペシャリスト系。

インカンテーションも古馬になってもう一段の上積みを見せたように、成長力のある牝系であることも魅力。

通常の馬場コンディションであれば、最も勝利に近い1頭と見立てます。

また前述の通り、良馬場のユニコーンSは、ゴールドアリュールの血を持つ馬も注目。

今年の出走馬の中で、父ゴールドアリュール系はカレンアルカンタラ1頭のみ。昨年の勝ち馬と同じエスポワールシチーの産駒。

ニシノカシミヤは、母父ゴールドアリュールの血統馬。

サンライズジークも、良馬場の東京ダ1600m戦で期待値の高いロベルト系エピファネイアの産駒。

2017年の3着馬サンライズソアは、エピファネイアの父にあたるシンボリクリスエス産駒。

前走がダート重賞出走のローテーションも期待値の高いパターン。

尚、本馬はこれまで東京ダ1600mに限れば2戦2勝。

ペリエールも、前走ダート重賞出走のローテーション。

父ヘニーヒューズは、馬場不問で近年のユニコーンSで期待値の高い種牡馬。

前走UAEダービー出走のヘニーヒューズ産駒という意味では、良馬場開催の昨年9番人気2着と、高配当馬券を演出したセキフウを彷彿とさせるキャラクター。

一昨年の3馬着ケイアイロベージ、2019年の勝ち馬ワイドファラオもヘニーヒューズの産駒。

東京ダート戦では2戦無敗と、未だに底を見せていない戦歴も強調材料。