2023年12月28日(木)
中山11R ホープフルＳ
過去５年のホープフルＳは、前走芝１８００ｍ以下出走の距離延長ローテ馬が全勝。
また、過去５年の勝ち馬５頭中４頭は、芝２０００ｍに出走歴が無かった馬。
距離実績のないスピード指向の強いタイプの方が、むしろ期待値は高いレース。
また、この傾向に伴い、血統的にもスピード指向の強いタイプは有利。
中でも、父か母父が、ダンチヒ系、ヌレイエフ系、ファルブラヴ、フレンチデピュティ、Kitten’s Joyなど、スピード指向の強いノーザンダンサー系の血を持つ馬は特注系。
過去５年の当レースで当日単勝４番人気以下の立場から馬券に絡んだ６頭中４頭は、父か母父がノーザンダンサー系血統馬という共通項も。
ヴェロキラプトルは、前走野路菊Ｓ(阪神芝１８００ｍ)１着からの特注ローテで、芝２０００ｍは未出走馬。
母の父Giant’s Causewayは、米国の超名血ストームキャットを経由するスピード指向の強い種牡馬。
Giant’s Causewayの代表産駒に、２０１１年のマイルＣＳ(芝１６００ｍ・Ｇ１)勝ち馬エイシンアポロン、２００９年の京王杯ＳＣ(芝１４００ｍ・Ｇ２)勝ち馬スズカコーズウェイ。
父スワーヴリチャードは、現役時代にマイルＧ１でも好走したハーツクライ系種牡馬の中では、スピード指向の強い種牡馬。
２０２０年の勝ち馬ダノンザキッドも、父がマイルＧ１レースの勝ち馬でハーツクライ系のジャスタウェイ産駒。また、母の父がノーザンダンサー系種牡馬で、芝２０００ｍの出走歴は無かった馬。
２０１８年２着アドマイヤジャスタもジャスタウェイ産駒で、母の父がノーザンダンサー系の血統馬。
また、現役時代のスワーヴリチャード、ジャスタウェイもそうであったように、ハーツクライ系は、競馬を使う毎の上昇度も強み。
デビュー３戦目、距離延長ローテで更なる上積みも期待できる１頭。
ゴンバデカーブースは、前走サウジアラビアＲＣ(東京芝１６００ｍ・Ｇ３)１着からの臨戦。
例年、期待値の高い芝２０００ｍ未出走馬。
父ブリックスアンドモルタルは、前述したGiant’s Causewayの産駒で、ストームキャットを経由する米国型ノーザンダンサー系種牡馬。
現役時代のＧ１レース勝ち鞍５勝中４勝は２０００ｍ以下の芝と、スピード指向の強いキャラクター。
母の父はディープインパクト。
昨年６人気３着キングズレインは、母の父がディープインパクト。
一昨年の勝ち馬キラーアビリティ、２０１９年の勝ち馬コントレイルは、何れもディープインパクト産駒。
父と母父がディープインパクトと米国種牡馬で構成される血統馬という意味では、キラーアビリティ、コントレイルと同じ。
近親に、ホープフルＳと同時期＆同舞台で施行される３歳馬限定重賞の京成杯(Ｇ３)２着馬アクションスター。
若駒限定の中山芝２０００ｍ重賞に実績のある牝系でもあり、一族の成長曲線という意味でも買いのタイミングと言えるキャラクター。
センチュリボンドの母父ヘニーヒューズは、日本での活躍馬の大半も短距離馬で、スピード指向の強いストームキャットを経由するノーザンダンサー系種牡馬。
父キズナは、ディープインパクト系種牡馬。
父と母父が、ディープインパクト系とストームキャット系で構成される血統馬という意味では、前述したゴンバデカーブースにも近いキャラクターで当レース向き。