2024年04月07日(日)
阪神11R 桜花賞
過去３年の桜花賞は、馬券に絡んだ９頭全馬が、前走芝１６００ｍ重賞で３着以内or上がり順位３番手以内馬、あるいは前走フィリーズレビューで３着以内or上がり順位３番手以内の実績馬。
また、直近３年の当レースで馬券に絡んだ９頭中８頭は、父キングカメハメハ系orウインドインハーヘア系(ブラックタイド＆ディープインパクト兄弟の系統)というデータも。
主要の根幹距離の芝１６００ｍで施行されるクラシックレースだけに、臨戦過程的にも血統的にも、王道であることが何よりもポイントになるＧ１レース。
クイーンズウォークは、前走のクイーンＣ(東京芝１６００ｍ・Ｇ３)が、上がり最速の末脚で１着。
前述の通り、前走芝１６００ｍ重賞で３着以内馬は近年の特注ローテ。
直近３年の桜花賞勝ち馬も、全馬が前走芝１６００ｍ重賞で連対実績馬というデータも。
血統構成は、キズナ×Harlington。
父キズナは、主流血統で近年の桜花賞の特注血統にもなるディープインパクト系種牡馬。
母父Harlingtonは、米国の快速血統Fappiano系種牡馬。
母ウェイヴェルアベニューは、世界最高峰のダート大国とも称される米国競馬の最速女王決定戦ＢＣフィリー＆メアスプリント(ダ７Ｆ・Ｇ１)の勝ち馬。
父が日本の主流種牡馬で、母方がスピード強化の血統構成は、近年の桜花賞のトレンド。
昨年の勝ち馬リバティアイランドも、父が主要種牡馬のキングカメハメハ系ドゥラメンテで、母ヤンキーローズが世界最高峰のスピード大国としても知られる豪州競馬の芝１４００ｍＧ１レースの勝ち馬。
ディープインパクト系キズナの産駒で、母の父が米国の快速型という意味では、２０２１年の桜花賞で８人気３着と馬券のポイントになったファインルージュ(キズナ×ボストンハーバー)にも近いキャラクター。
半兄には、阪神芝１６００ｍＧ１レースの勝ち馬グレナディアガーズ。
この馬自身も未勝利クラスを完勝しているように、一族の阪神外回り適性も申し分なく、ここは勝ち切る競馬に期待したい１頭。
セシリエプラージュは、前走のフィリーズレビュー(阪神芝１４００ｍ・Ｇ２)が、上がり順位２番手の末脚で３着。
前述した通り近年の桜花賞は、前走フィリーズレビューで３着以内or上がり順位３番手以内の実績馬も特注ローテ。
本馬の母アットザシーサイドも、現役時代にフィリーズレビュー２着から桜花賞で３着に好走。
そのアットザシーサイドも、桜花賞後の勝ち鞍は全て芝１２００ｍの競馬だったように、スプリント指向の強い牝系であることも近年の当レースのコンセプトに合致。
また母の父は、近年の桜花賞で特注系のキングカメハメハ。
直近４年の桜花賞は、父か母父キングカメハメハ系血統馬が４連勝中。
昨年６人気２着コナコースト、２０２１年の勝ち馬ソダシ、２０２０年の勝ち馬デアリングタクトは、全て母の父がキングカメハメハ。
母アットザシーサイド同様に、あるいはそれ以上の激走の可能性も十分と見立てます。
ハワイアンティアレは、例年期待値の高い前走チューリップ賞(阪神芝１６００ｍ・Ｇ２)の上位組。
昨年６人気２着コナコースト、５人気３着ペリファーニア、一昨年３人気２着ウォーターナビレラ、２０１９年７人気２着シゲルピンクダイヤなども、全て前走チューリップ賞で５着以内に走っていた馬。
父ロードカナロアは、前述した桜花賞の特注血統で、キングカメハメハ系種牡馬。
２０１８年の桜花賞馬アーモンドアイも、当種牡馬の産駒。
母モアニケアラが上級条件の１２００ｍで２勝の実績馬であることも、相応の才能が活かされやすい当レースへ向けては強調材料。
また１６頭立ての１５人気３着と、大波乱を演出した前走のチューリップ賞は、凝縮した馬群で不利もあった中、地力で３着を確保した見た目以上に価値ある競馬。
前走以上にスムーズな立ち回りが叶えば、前走からの更なるパフォーマンスの上昇度さえ期待できる１頭。
その他では、例年期待値の高い前走芝１６００ｍ重賞で１着馬、を重視してチェルヴィニア、スウィープフィート、アスコリピチェーノ辺り。