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オークス(G1) [最終見解]

2024年05月19日(日)
東京11R オークス

直近5年のオークスは、当時単勝10番人気以下の立場から馬券に絡んだ5頭中4頭が、前走オープンクラス&1800m以上の距離で1着or1800m以上の芝重賞で3着以内実績があった馬。

また、過去5年で当時単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ7頭は全馬が、米国型種牡馬やキングヘイロー、クロフネ、ダイワメジャー、アドマイヤムーン等々、スピード指向の強い種牡馬を母の父に持っていた馬という共通項も。

戦歴的にはスタミナ指向、血統的にはスピード指向の速さを兼ね備えたタイプが、最も走りやすい傾向も。

コガネノソラは、前走スイートピーS(OP特別・東京芝1800m)1着からの臨戦過程。

前述の通り、近年の当レースは前走桜花賞以外の別路線組の中でも、オープンクラス&芝1800m以上の中距離で結果を残していた馬が圧倒的に有利のレース。

血統構成は、ゴールドシップ×ロージズインメイ。

母父ロージズインメイは、日本では1200m重賞の勝ち馬も輩出したスピードを強化する米国型ヘイロー系種牡馬。

2021年の勝ち馬ユーバーレーベンは、父がゴールドシップで、母父がロージズインメイで、本馬と同配合。

この両者は、ビッグレッドファーム生産の、前走オークストライアル出走のローテーションまで同じ。

また近親には、2020年のオークスで7人気2着と、馬券の立役者となったウインマリリン。

そのウインマリリンも、コガネノソラ、ユーバーレーベンと同系統となる、ラフィアングループのコスモヴューファーム生産馬。

いわゆるオークス仕様に育成されたマイネル軍団の典型と言えるタイプで、波乱演出以上のパフォーマンスにも期待したい1頭。

アドマイヤベルは、前走フローラS(東京芝2000m・G2)1着からの買いローテ。

父は主要のサンデー系種牡馬スワーヴリチャードで、母父がスピードを強化する米国型ミスプロ系種牡馬のNumerous。

2017年のオークス3着馬で、本馬と同系馬主のアドマイヤミヤビも、ハーツクライ産駒で母父が米国種牡馬の血統構成馬。

半姉アドマイヤリードは、東京芝コースのG1レース勝ち馬で、こちらも半姉のベルクレスタも東京芝重賞で複数回の好走実績を持つ馬。

この馬自身の戦績も然り(これまでデビューから4戦は全て左回りコース)、典型的なサウスポーで舞台適性もメンバー随一と見立てます。

スウィープフィートも、スワーヴリチャードの産駒。

スワーヴリチャードは、現役時代に日本ダービーで2着、2019年のジャパンCで1着と、純粋な東京芝2400m適性という意味では、父ハーツクライを上回る資質さえ兼ね備える種牡馬。

メンバー中2位の上がりタイムで追い込みながらも4着に敗れた前走の桜花賞(阪神芝1600m・G1)は、直線の勝負どころで前が壁になるアクシデントも含めて、明らかに末を余らせる不完全燃焼の競馬。

自身の2代母スイープトウショウも、桜花賞では後方から強烈な脚で追い込むも5着止まり。その後のオークスでは2着と上昇を見せたように、桜花賞組の中では最も鮮明に上積みをイメージできるキャラクター。

タガノエルピーダは、前走忘れな草賞(阪神芝2000m)1着からの特注ローテ。

血統構成は、キズナ(ディープインパクト系)×キングカメハメハ。

父と母父が、ディープインパクト系とキングカメハメハ系で構成される血統馬という意味では、2021年の2着馬アカイトリノムスメと同じ。

前走忘れな草賞1着からのローテーションで、父がディープインパクト系血統馬という意味では、2019年の勝ち馬ラヴズオンリーユーを彷彿。

恐らく今回は伏兵的立場も、そのオッズ以上に期待値は高いであろう1頭。