血統マニアが送る競馬マニアのための競馬情報ブログ!

関屋記念(G3) [最終見解]

2024年08月11日(日)
新潟11R 関屋記念

近3年の関屋記念で、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ5頭は全馬が、近2走以内に、道中5番手以内の先行経験or上がり順位3番手以内の末脚実績等々、前向きなスピードの裏付けがあった馬。

また、近3年で当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ5頭中4頭は、父か母父が米国型orロベルト系と、いわゆるスピードを持続する才能に優れた非サンデー系の血統馬が有利の傾向も。

戦歴、血統ともに、いわゆる短距離指向のスピードを兼ね備えた馬が走りやすいレース。

ロジリオンは、前走のパラダイスS(東京芝1400m)が、上がり最速タイの末脚で4着。

父がキングカメハメハ系リオンディーズ、母父が米国型エーピーインディ系のパイロ。

母ビービーバーレルは、マイル重賞の勝ち馬。

昨年4人気1着アヴェラーレは、前走の芝1400m重賞で上がり最速の末脚を計測。

父がキングカメハメハ系ドゥラメンテ、母父が米国型ストームバード系のHarlan’s Holiday。

母アルビアーノは、マイルG1レースの連対実績馬。

この両者は、近年の関屋記念でポイントになる日本の主流血統(キングカメハメハ系)にプラスαで、米国指向のスピードを強化された血統構成馬であることも含めて、非常に類似性の高いキャラクターで勝ち負けに期待。

トゥードジボンは、前走の米子S(阪神芝1600m)が逃げて後続を完封。

前述の通り近年の関屋記念は、近走先行経験馬の期待値も水準以上。

また近走米子Sで先行していた馬も、近年の当レースのトレンド。

2022年の勝ち馬ウインカーネリアン、2021年の勝ち馬ロータスランドは何れも、近2走以内に米子Sで道中3番手以内の先行経験があった馬という共通項。

尚、本馬の母父Yesbyjimminyは、米国型ボールドルーラー系種牡馬で、現役時代の勝ち鞍6勝が全てダート7ハロン(約1400m)以下の短距離戦という快速型。

戦歴、血統ともに、前向きなスピードを兼ね備えた馬が走りやすい当レース向きの典型で、勝ち切る競馬にも期待したい1頭。

ディオも、前走米子Sで先行経験馬。

前述したロジリオンと同じリオンディーズ産駒で、母方には米国競馬の超名血Storm Catの血を持つ馬。

近年の当レースは、アヴェラーレ、シュリ、ロータスランド、トロワゼトワルと、米国競馬の超名血でスピードを強化するStorm Catの血を持つ馬が、4年連続で連対中というデータも。

また、年齢的には1つ上の半兄ソウルラッシュは、現日本のマイルG1戦線における一線級で、今年の安田記念では自身3度目の挑戦で最先着となる3着に好走。(過去2年の安田記念は9着13着)

高齢になって力をつけていく、いわゆる晩成型の典型と言える一族で、兄のように今後の更なるパフォーマンスの上昇度にも期待できるキャラクター、という意味も含めて高評価したい1頭。