競馬で勝つことをテーマにした前項の初心者入門編vol.1では、競馬における血統の重要性を記述しました。
それを踏まえた上で、今回は誰でも簡単に使える血統馬券術について触れていきます。
競馬初心者の方や、これまで競馬で血統を重要視して来なかった方は、血統に対して小難しいイメージを持たれる方も少なくないかもしれませんが、そんな方々であっても、すぐに活用できる簡単な血統馬券術をいくつかご紹介していきます。
今回は、血統マニアの独り言が厳選した2つのパターンの誰でも簡単に使える血統馬券術をお伝えさせて頂きますので、週末の馬券検討の際にお役立てください。
過去の好走馬の血統に注目してみる
1つ目の馬券術は、購入を検討しているレースと同じ条件の好走馬の血統を見ること、です。
最初のうちは、好走馬の父だけを見る、程度で構いません。
そして、実際に購入を検討するレースでは、その参考レースの好走馬と同じ父を持つ馬に注目します。
参考レースでディープインパクト産駒が1着2着だった場合は、素直にディープインパクト産駒を評価する、たったこれだけの作業です。
またこのとき、参考にするレースは購入を検討しているレースと時期が近ければ近いほど効果は高いです。
東京芝1600mの購入を検討しているのであれば、同日や前日、あるいは前週の東京芝1600mのレース結果を参考にする、といったイメージです。
もちろん、馬場状態も多少は気にする必要もあります。
馬券を購入するレース当日が大雨の不良馬場に対して、比較するレースが通常の良馬場では全く参考にならない可能性も高いです。
未勝利や1勝クラスといったレースレベルも含めて、あくまでも自身が購入を検討するレースと類似性の高いレース結果を見ると、より鮮度の高い傾向が見えてきやすくなります。
また、この作業を繰り返していくと、思わぬ産物に出会える機会も増えていきます。
例えば、ディープインパクト産駒が走るレースはキングカメハメハ産駒もよく走るなぁとか、ステイゴールド産駒が走るレースはハーツクライ産駒も一緒に走りやすいなぁとか、ヘニーヒューズ産駒が走るレースはサウスヴィグラス、パイロの産駒も走るなぁとか。
ディープインパクト産駒は外枠のほうがよく来るなぁとか、キングカメハメハ産駒は内枠のほうが走るなぁとか、ステイゴールド、ハーツクライの産駒は、2200mや2500mといった非根幹距離でよく走るなぁとか、サウスヴィグラス、ヘニーヒューズ、パイロの産駒は距離短縮のダート戦で走るなぁとか。
数を重ねることで、知識や引き出しの数が自然と増えていきます。
無理に血統を覚えようとする必要もなく、馬券を購入する際のひと手間で行える手法なので、血統マニアの独り言としても非常にお薦めです。(※というより血統マニアの独り言もこの作業を20年近く続けて今に至ります)
リーディングサイアーに注目する
2つ目の馬券術は、リーディングサイアーランキングの上位種牡馬に注目してみる、です。
リーディングサイアーとは、1シーズンの産駒の獲得賞金の合計額による種牡馬の順位のことです。
リーディングサイアーランキングで上位の種牡馬は、当然のことながらその年で最も走る産駒を出した種牡馬たちということになりますので、それらを抑えておくだけでも馬券的には有利です。(※血統馬券は今の時代でも少数派なのでリーディングサイアーランキングのトップ10を知っている競馬ファンもそこまで多くありません)
今の時代は、インターネットでリーディングサイアーランキングと検索するだけで、いつでも簡単にチェックすることができるので非常に簡易的でお薦めの手法です。
また、日本の中央競馬会は芝中距離のカテゴリーがメインともなりますので、リーディングサイアーランキング上位の種牡馬は、基本的にその分野に高い適性を持つ種牡馬が偏ります。
従って、馬券的にも芝1600m~2400m辺りのレースで、リーディングサイアーランキング上位の種牡馬を父に持つ馬を狙う形が基本となります。
またこの際、先に記載した1のパターンと併せて狙うことで、より精度の高い血統馬券となり得る可能性もありますので、積極的にチャレンジして頂ければと思います。