開幕初週の開催となった2020年以降の小倉記念は、いわゆる短距離寄りのスピード指向が強い傾向。
昨年、後続を5馬身以上突き放す圧巻のパフォーマンスを見せたマリアエレーナの父は、複数頭のスプリントG1馬を輩出したクロフネ。
一昨年の勝ち馬モズナガレボシは、スプリンターズS(芝1200m・G1)連覇の実績を持つサクラバクシンオーを父に持つグランプリボス産駒。
グランプリボス自身も、現役時代の重賞勝ち鞍5戦は全て1600m以下の短距離戦。
2020年の勝ち馬アールスターは、言わずと知れた世界のスプリント王者ロードカナロアの産駒。
ロードカナロアは、国内外を問わず、芝1200G1レースを5勝した稀代の名馬。
また、この傾向に伴い、2020年以降の当レースは、スピード指向の強い経験値もアドバンテージになりやすいデータも。
近3年の小倉記念で、3着以内に好走した9頭中8頭は、近2走以内に3コーナー5番以内or芝1800m以下の距離出走の経験があった馬。
開幕週の開催となった当レースは、血統的にはスプリント指向が強く、かつ近走で速い追走スピードを経験していた馬の期待値が極めて高い傾向。
テーオーシリウスの父ジャスタウェイは、サンデー系の中ではスピード指向の強い種牡馬。
産駒のアウィルアウェイは、2020年のスプリンターズSで単勝10番人気ながらも3着に激走。
逃げ先行脚質であること、また2走前に1800m戦のペースを経験していることも当レースへ向けては有利。
ククナの母方の血筋は、世界最高峰のスピード大国とも称されるアルゼンチン牝系。
2代母クルソラは、アルゼンチン競馬の芝2000mG1コパ・デ・プラタ大賞を1分58秒20の走破時計で制した高速芝2000m重賞の実績馬。
開幕週の開催となった近年の小倉記念は、通常の馬場コンディションであれば1分57秒台の高速決着が定石。
近3走連続で3コーナー5番手以内の先行経験がある戦歴も含めて、高速芝2000m重賞がピタリとハマりそうなキャラクター。