2024年11月10日(日)
京都11R エリザベス女王杯
2019年以来となる新装京都開催となった昨年エリザベス女王杯は、前走G2以上のグレード&芝1800m以上の距離出走馬が馬券圏内を独占。
父キングカメハメハ系orハーツクライ系と、いわゆる日本の非根幹距離G1レースに実績のある種牡馬の産駒も馬券圏内を独占。
基本的には、近走で質の高い中長距離戦を使われている、非根幹距離巧者の血統馬が定石通りに走りやすい傾向も。
シンティレーションは、前走府中牝馬S(東京芝1800m・G2)2着からの臨戦過程。
京都競馬場で行われた近3年のエリザベス女王杯は、馬券に絡んだ9頭全馬が、前走G2以上のグレード&芝1800m以上の距離で5着以内に走っていた馬。
また、その9頭中5頭は前走府中牝馬S組と、近走好調馬の中でも当該ローテ馬は堅実に走る傾向も。
1800m重賞に連対実績があるロードカナロア産駒、かつ母方が重厚な欧州牝系という意味では、昨年の勝ち馬ブレイディヴェーグにも共通点の多いキャラクターで激走に期待したい1頭。
ホールネスは、自身の勝ち鞍4勝中3勝が芝2200m戦という、典型的な非根幹距離巧者のキャラクター。
父が仏ダービー馬のlope de vega、母父がキングジョージ6世&QエリザベスS勝ち馬のGolanと、重厚な欧州血統馬。
2010、2011年のエリザベス女王杯で愛国馬のスノーフェアリーが連覇を成し遂げたように、日本の非主流距離で行われるエリザベス女王杯は、日本の主流ではない欧州の名血系も走りやすいレース。
重賞実績こそ乏しいものの、全く底を見せていないキャリアも込みで、十分に勝ち負けになる1頭と見立てます。
想定上位人気のレガレイラも、欧州指向の強いキャラクターで、前走ローズS(芝2000m・G2)5着からの臨戦と、一応の好走条件を満たす馬。
但し、近3走の内容然り、脚質的にも展開に左右される面は否めないタイプだけに、より差しの効くシチュエーションが理想。
サリエラは、前述したエリザベス女王杯の実績馬サラキアの全姉妹。
前走のオールカマー、2走前の天皇賞春の敗戦は能力以前の問題で、昨年のエリザベス女王杯も外枠からの競馬で末脚を余らせるような形。
全ての条件が噛み合えば、勝ち切っても不思議ではないという意味も込めて波乱演出に一考。