2025年01月26日(日)
中山11R アメリカJCC
近5年のアメリカJCCは、1800m、2200m、2500m等々、主流条件ではない、いわゆる非根幹距離の上級条件で勝利実績を持つ馬が全勝。
また近5年の当レース勝ち馬は全馬が、父か母父が欧州型種牡馬。そのうち3頭は、父も母父も欧州型種牡馬という共通項も。
戦歴的にも血統的にも、日本の主流とはやや異なる才能の方向性が問われるレース。
ビザンチンドリームは、前走の菊花賞(京都芝3000m・G1)が、上がり最速の末脚で5着。
2021年のアメリカJCCは、前走菊花賞出走馬によるワンツー決着。当時の勝ち馬アリストテレスは、前走の菊花賞で上がり最速の末脚をマークしていた馬。
2019年の2着馬フィエールマンも、前走菊花賞で上がり最速の末脚をマークしていた戦歴の馬。
この実績が示す通り、前走菊花賞組の中でも末脚実績馬は特に期待値が高い傾向も。
血統構成は、欧州型ロベルト系エピファネイア×欧州型グレイソヴリン系ジャングルポケット。
近5年のアメリカJCCは、父か母父にロベルトorグレイソヴリンの血を持つ馬が3勝。
昨年の勝ち馬チャックネイトは、本馬と同様にロベルト、グレイソヴリンの双方の血を持っていた馬。
尚、本馬は芝1800m重賞のきさらぎ賞勝ち馬。
上級条件の1800m、2200m、2500m勝ち馬や、前走菊花賞出走馬など、非根幹距離の中長距離戦に実績を持つ馬は、過去5年で全勝。
当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ8頭中7頭も、上記の戦歴を満たす馬というデータも。
重厚な欧州血統馬の中でも、非根幹距離実績を持つ馬は特に期待値が高い傾向で、年齢を重ねる毎に上昇しやすい欧州血統馬の特性等々も込みで、勝ち負けを期待したい1頭。
ボルドグフーシュは、ロベルト系スクリーンヒーローの産駒で、アメリカJCC同様、非根幹距離の中山重賞にカテゴライズされる有馬記念(中山芝2500m・G1)2着の好走実績馬。
菊花賞2着、阪神大賞典2着に加えて、今回と同じ2200m重賞で複数回の好走実績を持つ非根幹距離実績も今回の競馬に向けては大きな強調材料で、ここは定石通りに適条件。
レーベンスティールは、母方にロベルト系を代表する大種牡馬リアルシャダイの血を持つ馬で、これまでの重賞勝ち鞍3勝も全て非根幹距離重賞かつ、中山芝2200m重賞も2戦2勝という舞台巧者のキャラクター。
8着に敗れた前走の天皇賞秋は、根幹距離の2000m戦で能力を出し切れなかったと定義すれば、今回は巻き返しの順番と定義づけられるでしょうか。
ダノンデサイルは、ロベルト系エピファネイアの産駒で、有馬記念の好走実績馬。
但し、日本ダービーのパフォーマンス然り、本質的には根幹指向の強い王道タイプで、あくまでも今回の競馬に関しては4番手評価までとします。