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天皇賞春(G1) [最終見解]

2025年05月04日(日)
京都11R 天皇賞春

京都競馬場で行われた近2年の天皇賞春は、馬券に絡んだ6頭全馬が、前走3000m超の重賞レース出走馬。

また、そのうち5頭は前走阪神大賞典組。

尚、新装以前の京都開催で行われた2018~2020年の3年は、馬券に絡んだ9頭中2頭のみが前走阪神大賞典組。

この結果が示す通り、京都新装後の天皇賞春は、よりステイヤータイプが走りやすくなった傾向も。

ハヤテノフクノスケは、前走の阪神競馬場リニューアルオープン記念(阪神芝3000m)が、上がり最速の末脚で2着馬に5馬身の着差をつける圧勝劇。

前述の通り、前走阪神大賞典組の期待値が高い新装京都開催時の傾向を踏まえれば、当レースと同じ舞台で高いパフォーマンスを示している戦歴は強調材料。

血統構成は、ウインバリアシオン×シンボリクリスエス。

父は、2012年の天皇賞春で3着、2014年も2着に好走した当レースのスペシャリスト系。

また、現役時代のウインバリアシオンがそうであったように、トニービンの影響が強いハーツクライ系血統であることも前進材料。

一昨年7人気3着と結果を残したシルヴァーソニックは、母の父がトニービン。

2016~2018年で3年連続3着以内に好走したシュヴァルグラン、2015、16年と2年連続好走のカレンミロティックは、ウインバリアシオンの父にあたるハーツクライの産駒。

母父シンボリクリスエスは、3000m超G1馬エピファネイアを輩出した大種牡馬。

昨年5人気2着ブローザホーンは、シンボリクリスエス系エピファネイアの産駒。

母方はいわゆる在来牝系で、サクラプレジデント、サクラホクトオー、サクラセンチュリー、サクラエイコウオーなどとも同族になる往年のサクラ軍団の名血。

父、母父ともに3000m超G1に実績を残す種牡馬で、かつ重厚な在来牝系と、よりステイヤータイプが走りやすくなった新装京都の天皇賞春に向く典型と言えるキャラクターで、ここは人気以上の激走に期待したい1頭。

サンライズアースは、新装京都開催の当レースで特注系の前走阪神大賞典1着からの特注ローテ。

新装京都開催の近2年の天皇賞春は、馬券に絡んだ6頭中5頭は、前走阪神大賞典で5着以内に走っていた馬というデータも。

母の父マンハッタンカフェは、天皇賞春の勝ち馬。

昨年の勝ち馬テーオーロイヤルも、母の父にマンハッタンカフェを持つ馬。

一族には、前述した天皇賞春3度の好走歴を持つシュヴァルグラン。

デビュー以来初の3000m超の競馬で6馬身差の圧勝劇を披露した前走内容も納得の牝系で、ステイヤータイプがより走りやすくなった新装京都の馬場もフィットする可能性が高いであろうことも推測できる1頭。

ヘデントールは、前述した往年の天皇賞春血統トニービンの影響が強いルーラーシップの産駒。

母の父ステイゴールドも、スティッフェリオ、パフォーマプロミス、レインボーライン等々、その産駒は春の天皇賞好走馬も多数。

ダイヤモンドSを制した父キングカメハメハ系血統馬という意味では、昨年の勝ち馬テーオーロイヤルにも近いタイプ。

前述した昨年の2着馬ブローザホーンは、今年も出走を予定。

前走阪神大賞典3着からの臨戦に加えて、年に一度の特殊条件だけにリピーターの好走率も高い傾向も特徴的のレース。

前記したシュヴァルグランやカレンミロティックの他にも、フィエールマン、キタサンブラック、フェノーメノは春の天皇賞を連覇。

ディープボンドは、2021~24年まで実に4年連続で3着以内に好走した春の天皇賞マイスター。

そこまで上位人気には推されないであろう配当面等々も込みで、2年連続の好走に期待したい1頭。

ジャスティンパレスも、一昨年の天皇賞春勝ち馬。

すでに新装京都開催における天皇賞春への水準以上の適性を示している馬で軽視はできない存在。