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クイーンS(G3) [最終見解]

2023年07月30日(日)
札幌11R クイーンS

近年のクイーンSは、スピード指向の経験値が有利になりやすい傾向。

函館開催の一昨年を除く直近4年で、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ6頭中4頭は、近2走以内に1600m以下の距離に出走していた馬。

また、1600m以下の距離で勝利実績を持っていた馬も6連勝中。

ジネストラは2走前に芝1600m戦で1着。自身の勝ち鞍4勝も全て1600m以下の距離と、スピード指向の強いキャラクター。

父ロードカナロアは、現役時代に日本馬のスプリント区分における史上最高値となるレーティング128ポンドを叩き出した世界の短距離王者。

2020年11人気1着と大波乱を演出したレッドアネモスも、母の父がスプリント王者のサクラバクシンオー。

2017年1着アエロリット、2020年2着ビーチサンバは、何れも芝1200mG1レースの勝ち馬を複数頭輩出したクロフネの産駒。

昨年3着ローザノワールも、クロフネと同系統のヴァイスリージェント系Awesome Againを母の父に持つ馬。

この結果が示すように、戦歴に加えて血統的にもスピード指向の強いタイプは有利のレース。

尚、本馬の母ハッピーパスはマイル重賞の勝ち馬。また、兄コディーノは札幌芝1800mの重賞勝ち馬。

スピード指向が強く、洋芝適性が高い牝系であることも当レースへ向けては有利。

トーセンローリエは、デビューからこれまで一貫して1600m以下の距離に出走。

サトノクラウン×メイショウサムソンの配合馬で、父も母父もノーザンダンサー系血統。

函館開催の一昨年を除く直近4年のクイーンSは、当日単勝4番人気以下で馬券に絡んだ6頭中4頭が、父か母父ノーザンダンサー系の血統馬。

昨年は該当馬が複勝圏内を独占するなど特注系統。

中でも、父か母父サドラーズウェルズ系(メイショウサムソンの父系)の血統馬は、昨年8人気2着サトノセシル、2018年2着フロンテアクイーン、3着ソウルスターリング等々、その相性も水準以上。

一族には、函館記念の勝ち馬クラフトマンシップ、クラフトワーク。

デビュー以来初の洋芝というシチュエーションも、プラスαに働きそうなキャラクター。

前述したサトノセシルは、函館開催の一昨年(3着)、昨年(2着)に続き今年も出走。

父は欧州型サドラーズウェルズ系のFrankel。

当レースで走る典型的な欧州指向のスピードタイプで、当然今年も評価。

一方で、ドゥーラルビーカサブランカ辺りは、スピードよりもスタミナ指向の強いキャラクター。

前走は共にスタミナ指向の強いレースで好走。

マイル指向のスピードが問われる方向性のレースでは、多少なりともパフォーマンスを下降させる可能性も。