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オールカマー(G2) [最終見解]

2023年09月24日(日)
中山11R オールカマー

近年のオールカマーは、欧州芝重賞のような傾向が垣間見えるレース。

その詳細は、欧州指向が強い近年のオールカマーを参照。

エヒトは、キングカメハメハ系ルーラーシップの産駒。

ルーラーシップの母父は、欧州の名血で凱旋門賞馬トニービン。

昨年6人気2着ロバートソンキー、2018年の3着馬ダンビュライトもルーラーシップ産駒。

ルーラーシップ自身も中山芝2200m重賞の勝利実績を持っているように、欧州指向や非根幹適性が問われるレースに強い典型のキャラクター。

尚、本馬は、母方に言わずと知れた欧州競馬のチャンピオンサイアーSadler’s Wellsの血も持つ馬。

キングマンボ、トニービン、Sadler’s Wellsと、欧州の名血が凝縮されたタイプであることも、今回の競馬へ向けては有利。

ゼッフィーロは、母ワイルドウインドが独国生産の重厚なタイプで、Danehill Dancer、Sadler’s Wellsと欧州の名血を併せ持つ馬。

ディープインパクト産駒としては欧州指向が強く、日本の主流の重賞ではスピードで劣る分、当舞台はマッチするであろうキャラクター。

前走の目黒記念(芝2500m・G2)も、ハナを切った馬が2着に逃げ残る展開の中、1番ゲートから出遅れて直線は馬群の大外を回す大味な競馬ながらも僅差4着に好走。

いわゆる非根幹距離重賞に対する適性は十分に示しており、スムーズな競馬さえ叶えば前走以上のパフォーマンスに期待できる1頭。

ローシャムパークは、父も母父も欧州種牡馬。

母方は、日本の非根幹距離重賞に水準以上の適性を誇るエアグルーヴ牝系。

近親アドマイヤグルーヴは2200mG1のエリザベス女王杯を2勝。

同じく近親ルーラーシップは、中山2200m重賞の勝ち馬で同距離の宝塚記念(G1)でも2着に好走。

この馬自身もセントライト記念(中山芝2200m・G2)3着の実績があるように、日本の主流路線とは相反する非根幹距離重賞でもパフォーマンスを落としづらいキャラクター。