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スプリンターズS(G1) [最終見解]

2023年10月01日(日)
中山11R スプリンターズS

近年のスプリンターズSは、1200mG1レースながらもスタミナ指向の強い傾向が顕著。

その詳細は、体力の絶対値がポイントになるスプリンターズSを参照。

ママコチャは、デビュー以来初の1200m戦出走となった前走の北九州記念(小倉芝1200m・G3)が僅差の2着。

過去5年のスプリンターズSは、馬券に絡んだ15頭中12頭が前走芝重賞で5着以内に走っていた馬。

また、その12頭中8頭は、前走芝1200m重賞で連対していた馬。

基本的には近走好調馬が有利の傾向で、中でも前走芝1200m重賞で勝ち負けをしていた馬の期待値が高いレース。

父クロフネは、近年の当レースで特注系のヴァイスリージェントを経由するノーザンダンサー系種牡馬。

高配当決着の立役者となった昨年8人気1着ジャンダルム、一昨年10人気3着シヴァージは、何れもノーザンダンサー系種牡馬の産駒。

クロフネ産駒も、スリープレスナイト、カレンチャンと、複数頭がスプリンターズSを制覇。

尚、過去5年のスプリンターズSは、その勝ち馬5頭中4頭が芝1600m重賞で勝利実績を持っていた馬という共通項も。

また、2年前の勝ち馬ピクシーナイト、3年前の勝ち馬グランアレグリアも12000m戦の初勝利がスプリンターズSだったように、これまでの勝ち鞍5勝が全て1400m以上の距離であることも今回の競馬へ向けては強調材料。

現役の全姉ソダシは、芝マイルG1レース3勝馬。

1200m戦ながらもスタミナ指向の強いレースだけに、母方が1200m以上も走れる牝系であることも好材料。

加えて、本馬を管理する池江泰寿厩舎は、中距離馬を短距離馬としてシフトチェンジさせる技術も超一流。

池江泰寿厩舎の管理馬で昨年の勝ち馬ジャンダルムも、芝2000mG1レースで連対実績を持っていた馬。

秘めるポテンシャルという意味では、そのジャンダルムを凌ぐ可能性も高く、ここは厩舎連覇の期待も懸けられるシチュエーションと見立てます。

アグリも、前走1200m重賞連対馬。

父ノーザンダンサー系、またこれまでの勝ち鞍5勝が全て1400m以上の距離であることもママコチャと同じ。

世界のスプリント王者ロードカナロアを筆頭に、カレンチャン、ダノンスマッシュ等々、数多くの1200mG1王者を生み出した名門安田隆行厩舎の管理馬であることも強調。

定石通りに、スプリンターズS向きのキャラクター。

エイシンスポッターは、近年の当レースで期待値の高い近2走連続上がり順位3番手以内の末脚実績馬。

母父Baratheaは、欧州競馬のチャンピオンサイアーしても知られるサドラーズウェルズ系種牡馬。

過去5年のスプリンターズSは、サドラーズウェルズの血を持つ馬が3勝。

スタミナ指向の強い近年のスプリンターズSは、欧州の名血系を持つ馬の期待値も水準以上で波乱演出に一考。

大穴ならドルチェモア

1600mのG1レース勝ち馬で、スタミナ指向の強い欧州型ルーラーシップの産駒。

前走のセントウルS(13着)も、初の1200m戦であったことと前が止まらない流れを考慮すれば、そこまで悲観する必要はない一戦。

前走以上にスタミナが問われる競馬に加えて、1200m戦2戦目の上積みも期待できる今回は一変も。

ナムラクレアは昨年の5着馬。

昨年以上に強力なメンバー構成となったこと等々も含めて、オッズほどの信頼度はありません。