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菊花賞(G1) [最終見解]

2023年10月22日(日)
京都11R 菊花賞

京都開催の菊花賞は、近走好調馬の中でも日本の王道血統馬が走りやすい極めてスタンダートな傾向が垣間見えるレース。

その詳細は、秋華賞同様、完成度がポイントになる京都菊花賞を参照。

サトノグランツは、前走の神戸新聞杯が上がり順位2番手の末脚で1着。

京都開催の近3年の菊花賞で馬券に絡んだ9頭は、全馬が前走の上がり順位が3番手以内馬。

また、京都競馬場で施行時の菊花賞は、前走神戸新聞杯3着以内馬が実に11年連続で連対中というデータも。

長距離重賞だけに末脚の裏付けは当然として、中でも神戸新聞杯で速い上がりをマークしていた馬が最も走りやすいレース。

血統構成は、サトノダイヤモンド×Oratorio。

父サトノダイヤモンドは、京都開催時の近年の菊花賞で特注系のディープインパクト系種牡馬で、自身も2016年の菊花賞馬。

また、京都開催の近3年で馬券に絡んだ父か母父ディープインパクト系の血統馬は、6頭中5頭が欧州型かナスルーラ系との構成馬。

本馬の母父Oratorioは、欧州型ダンチヒ系種牡馬。

ディープインパクト系血統の中でも、より欧州指向の強い当レース向きの典型。

トップナイフは、前走札幌記念(G2)2着からの買いローテ。

父デクラレーションオブウォー、母父スピニングワールドは何れも欧州型ノーザンダンサー系種牡馬。

近親に1999年の菊花賞2着馬で、JRAの芝G1レースを7勝したテイエムオペラオー。

典型的な欧州指向の強いタイプであること、また3歳秋以降の伸びしろにも期待できるテイエムオペラオーの一族であることも強調材料。

父も母父も欧州型ノーザンダンサー系血統馬で、先行力もあるタイプという意味では、2013年3着バンデにも近いキャラクター。

ソールオリエンスは重厚な仏国牝系で、母父は欧州競馬の王道血脈サドラーズウェルズ系の英国ダービー馬モティヴェイター。

2018年7人気1着フィエールマン、昨年7人気2着ボルドグフーシュなども、母方は重厚なフランス牝系。

一昨年の勝ち馬タイトルホルダーは、母の父がモティヴェイター。

牝系が欧州指向の強いタイプは例年期待値が高く、3冠レースの中では最も向く条件の可能性も。