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有馬記念(G1) [最終見解]

2023年12月24日(日)
中山11R 有馬記念

近年の有馬記念は、非根幹距離G1の連対実績馬、3歳馬or牝馬、そして欧州血統馬の期待値が高いレース。

過去5年の当レースで、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ5頭は、全馬が2200m、2500m、もしくは3000m超のG1レースで連対実績があった馬。

また、その5頭中3頭は、3歳馬or牝馬。近5年の勝ち馬5頭中4頭も3歳馬or牝馬。昨年は3歳馬のワンツー決着。2020年は牝馬のワンツー決着。

これに加えて、近年はいわゆる欧州血統馬もポイントに。

過去5年の当レースで、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ5頭中4頭は、父か母父が欧州種牡馬という共通項。

この傾向に唯一該当せず、好走した2018年9人気3着シュヴァルグランは、ハーツクライ産駒。

当種牡馬の母父トニービンは、欧州競馬の最高峰レースとしても知られる凱旋門賞の勝ち馬。

昨年の勝ち馬イクイノックス、一昨年の勝ち馬エフフォーリア、2019年の勝ち馬リスグラシューも、トニービンの血を持っていた馬という共通項も。

ソールオリエンスは、非根幹距離G1レースの好走実績馬で3歳馬。

そして母の父Motivatorは、サドラーズウェルズを経由する欧州型ノーザンダンサー系種牡馬。

父か母父が欧州型ノーザンダンサー系の血統馬は、直近3年連続で連対中。

父キタサンブラックは、2017年の有馬記念勝ち馬で、当レースは3年連続で馬券圏内に好走した当舞台のスペシャリスト系。

また、母スキアは仏国生産馬。

近年の有馬記念は、欧州血統馬の中でも仏国血統馬は特注系。

昨年の勝ち馬イクイノックス、2着ボルドグフーシュは何れも仏国牝系。

2020年の勝ち馬で翌年の2021年も3着に好走したクロノジェネシスは、仏国産の凱旋門賞馬バゴの産駒。

2020年の3着馬フィエールマンは母方が仏国の名牝系。

2019年の勝ち馬リスグラシューの母リリサイドも仏国生産馬。

非根幹距離G1の好走実績馬で3歳馬、かつ仏国指向の強いキャラクターで、典型的な有馬記念向きと言える1頭。

スルーセブンシーズは、非根幹距離G1の連対実績馬で牝馬。

父ドリームジャーニーは、2009年の有馬記念勝ち馬で、往年の有馬記念血統としても知られるステイゴールド系血統馬。

有馬記念で3度馬券圏内に好走したゴールドシップ、有馬記念2勝のオルフェーヴル、2012年10人気2着と高配当馬券を演出したオーシャンブルーなども、全てステイゴールド産駒。

また、母父クロフネは、牝馬の活躍馬を多数輩出するフィリーサイアー。

非根幹距離G1レースに実績を持つ牝馬で、母の父がクロフネという意味では、前述したクロノジェネシスにも近いキャラクター。

スターズオンアースの2代母スタセリタは、仏オークス(G1)の勝ち馬。

父ドゥラメンテは、今年の日本競馬界を圧巻したスーパーサイアーで、母方にはトニービンの血。

これまで非根幹距離G1レースは未出走も、仏国指向の強いキャラクターであることを踏まえれば、近走からの更なる上昇度があっても驚けない1頭。

タスティエーラは、非根幹距離G1の連対実績馬で3歳馬。そして欧州型ノーザンダンサー系のサトノクラウン産駒と、概ねの条件をクリアする1頭。

父サトノクラウンは、同じ非根幹距離G1レースで有馬記念とリンクしやすい宝塚記念の勝ち馬で、母父マンハッタンカフェは有馬記念の勝ち馬。