2024年03月31日(日)
阪神11R 大阪杯
重馬場開催の2021年を除く、過去4年の大阪杯で、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ6頭中5頭は、距離延長ローテ馬or前走3コーナー5番手以内の先行経験馬。
また、父か母父に米国型種牡馬を持つ馬は、過去5年で全勝。
当日単勝4番人気以下の立場から、馬券に絡んだ8頭中7頭も上記の血統条件を満たす馬。
2000m戦ながらも、いわゆるスピード指向の強い傾向が垣間見えるG1レース。
ジオグリフは、前走中山記念(中山芝1800m・G2)3着からの距離延長ローテ。
血統構成は、ドレフォン×キングカメハメハ。
父ドレフォンは、米国型ストームバード系種牡馬。
前述の通り近年の大阪杯は、スピード指向で距離延長馬、米国血統馬も期待値が高いレース。
また父と母父が、ストームバード系とキングカメハメハ系で構成される芝1800m重賞の勝ち馬という意味では、一昨年7人気3着アリーヴォにも酷似するキャラクター。
3着に好走した前走の中山記念は、得意とも言い難いダート並に時計を要するタフな競馬。
3歳時の皐月賞(1着)のように、高速仕様の芝2000m戦であれば、前走以上のパフォーマンスも。
ハーパーは、前走の有馬記念(中山芝2500m)が、3コーナー5番手以内の先行策。
ハーツクライ×Jump Startの血統馬で、母の父は米国型エーピーインディ系種牡馬。
直近3年の大阪杯は、その勝ち馬3頭全馬が母父米国型の血統馬というデータも。
また、近3年の当レースで、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ5頭も全馬が、母父米国型orダンチヒ系の血統該当馬。
主流種牡馬の産駒で、かつ母の父にスピード強化血統を持つ馬が最も走りやすい大阪杯のコンセプトに合致する1頭。
尚、近5年の当レースは、2勝5連対と牝馬の好走も際立つレース。
近走先行経験、母父米国型、牝馬、そして古馬になって上昇しやすいハーツクライ産駒であること等々も込みで勝ち負けに期待。
ベラジオオペラは、近走先行経験、かつスピード指向の強いロードカナロア産駒と、想定上位人気馬の中では最も大阪杯向きと言えるキャラクター。
尚、ロードカナロアの母父は、米国の大種牡馬としても知られるストームバード系Storm Cat。
一昨年7人気3着アリーヴォ、2021年6人気2着モズベッロ、2020年1人気3着ダノンキングリーは、全てStorm Catの血が強調された血統馬。
いわゆるスピードを強化する才能に長けたStorm Catの血は、近年の大阪杯で相性抜群。
また、今回と同舞台ともなる2走前のチャレンジC(阪神芝2000m・G3)では、1分58秒台の走破時計で勝ち切ったように、高速仕様の芝2000m戦はこの馬にとっても絶好と言える条件。
その他の想定上位人気馬タスティエーラ、ローシャムパーク、ソールオリエンス辺りは、戦歴的にも血統的にも、どちらかと言えばスタミナ指向の強いタイプ。
短距離指向のスピードが問われるレースはベスト条件とも言い難く、地力でどこまでといった意味合いも含めて相手評価まで。