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宝塚記念(G1) [最終見解]

2024年06月23日(日)
京都11R 宝塚記念

阪神競馬場の改修工事に伴い、今年は京都競馬場で施行される宝塚記念。

京都芝2200mで行われるG1競走という意味では、エリザベス女王杯と同じ舞台。

今年に関しては、このレースが一応の参考レースとなるでしょうか。

京都芝2200mで行われた昨年のエリザベス女王杯は、前走がG2以上の芝重賞で3着以内に走っていた馬が馬券圏内を独占。

1着ブレイディヴェーグは、欧州型キングカメハメハ系ロードカナロアの産駒。

2着ルージュエヴァイユは、ハーツクライ系ジャスタウェイの産駒。

3着ハーパーは、2着馬と同系統となるハーツクライ産駒。

昨年のエリザベス女王杯でもポイントになった種牡馬ハーツクライの母父は、欧州最高峰レース凱旋門賞の勝ち馬としても知られるトニービン。

京都競馬場で行われた2006年の宝塚記念も、トニービン産駒のナリタセンチュリーが10人気2着と激走。

要するに、近走好調馬の中でも欧州指向の強い血統馬が最も走りやすい傾向も。

シュトルーヴェは、前走目黒記念(東京芝2500m・G2)1着からのローテーション。

近走は3戦連続で上がり最速の末脚をマークして3連勝中と、勢いのある戦歴も強調材料。

血統構成は、キングカメハメハ×ディープインパクト。

今年の宝塚記念と同舞台で行われた昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬ブレイディヴェーグも、デビューから前走まで全てのレースで上がり最速の末脚を計測。加えて、父がキングカメハメハ系ロードカナロア、母父がディープインパクトという血統構成馬。

この両者は、非根幹距離の芝重賞で連対実績を持っていた馬、という意味でも類似性の高いタイプ。

また半兄アンティシペイトも、5歳で初めて重賞で好走(七夕賞3着)したように、一族の成長曲線という意味も込みで勝ち負けに期待したい1頭。

ドウデュースは、昨年のエリザベス女王杯でもポイントになったハーツクライ産駒。

同じ非根幹距離のG1レースで、宝塚記念に近い才能が要求されることでも知られる有馬記念(中山芝2500m・G1)勝ち馬であることも、今回の競馬へ向けては大きな強調材料。

日本のオッズでは断然の1番人気に指示されるも、5着に敗れた前走のドバイターフ(首・芝1800m・G1)は、凝縮した馬群のインで閉じ込められる格好で能力を出し切れず。

紛れの生じにくい京都外回り戦で、スムーズな立ち回りが叶えば、定石通りに巻き返しも可能と見立てます。

ルージュエヴァイユは、前述の通り、昨年のエリザベス女王杯2着馬。

父がハーツクライ系のジャスタウェイ。

これまで重賞で連対した3戦は、全て1800mor2200m戦という典型的な非根幹距離重賞巧者のハーツクライ血統馬。

また、単勝11番人気ながらも3着に好走した前走の大阪杯は、根幹距離の芝2000mG1レース。

自身の特性を踏まえれば、根幹距離から非根幹距離への条件替わりで、前走からの更なる上積みがあっても驚けない1頭。

ローシャムパークは、芝2200m重賞の勝ち馬で、父も母父も欧州型血統(ハービンジャー×キングカメハメハ)という、典型的な非根幹距離巧者のキャラクター。

母方も非根幹距離重賞巧者の一族としても知られるエアグルーヴ牝系。

一族のアドマイヤグルーヴは、京都芝2200mG1のエリザベス女王杯を連覇、ルーラーシップは宝塚記念2着馬、エアグルーヴも宝塚記念、有馬記念の非根幹G1レースで何れも3着以内に好走。

近2走の大阪杯、香港Cは何れも根幹距離の芝2000mG1レースで、2200m戦であれば近走からの大幅なパフォーマンスの上昇度も。

ジャスティンパレスは芝2200m重賞の勝ち馬で、自身の重賞勝ち鞍3勝も全て非根幹距離というキャラクター。

京都外回りコースのG1レース勝ち馬であることも強調材料で、大崩れは考え難い想定上位人気馬。