2024年09月08日(日)
中山11R 京成杯AH
近5年の京成杯AHは、距離短縮馬or近2走以内に上がり順位3番手以内の実績馬が4勝。
また、父がキングマンボ系orロベルト系種牡馬、もしくは父か母父にサドラーズウェルズやトニービン等々、いわゆる欧州競馬の名血を持つ馬も過去5年で4勝。
当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ11頭中7頭も上記の血統条件を満たす馬。
マイル重賞ながらも戦歴、血統ともにいわゆるスタミナ指向の強い傾向が垣間見えるレース。
ディスペランツァは、前走の関屋記念(新潟芝1600m・G3)で、上がり順位3番手の末脚を計測。
父ルーラーシップは、キングカメハメハを経由する欧州型キングカメハメハ系種牡馬。
昨年の当レースで、斤量59キロを背負いながらも勝利したソウルラッシュも、ルーラーシップの産駒。
同年8人気3着ミスニューヨークも、父がキングマンボ系種牡馬で、近走上がり上位の実績馬があった馬。
また前走の関屋記念は例年、いわゆる短距離指向のスピードが要求されるレース。
前走とは真逆の才能が問われると言っても過言ではない、スタミナ指向の強い当レース出走で大きな変わり身に期待できるキャラクター。
エエヤンは、ディープインパクト系シルバーステート産駒で、ニュージーランドT1着、ダービー卿CT2着等々、中山芝1600m重賞の実績馬。
近5年の京成杯AHは、その勝ち馬5頭中4頭が、上級条件の中山芝1600mで連対実績を持っていた馬。
また、2022年12人気2着ミッキーブリランテ、2021年12人気2着コントラチェック、2020年3人気2着スマイルカナは、何れもオープンクラスの中山芝1600m戦で勝利実績を持っていた父ディープインパクト系の血統馬。
トリッキーと称される中山芝1600m戦だけに舞台実績馬も有利のレースで、中でも父ディープインパクト系血統馬の期待値は抜群。
本馬はこれまで中山芝1600mに限れば[3.1.0.0]の連対率100%と、定石通りに評価できる1頭。
断然人気が想定されるアスコリピチェーノは、中山芝の出走歴こそ無いものの、父ダイワメジャー、母父Danehill Dancerが何れも中山芝1600m重賞巧者の種牡馬。
2020年13人気3着馬で、中山芝1600m重賞で4度の馬券内好走実績を持つボンセルヴィーソは、ダイワメジャーの産駒。
2014年8人気2着ブレイズアトレイルも、ダイワメジャー産駒。
前述した中山芝マイル巧者のミッキーブリランテは、母の父がDanehill Dancerと同系統のデインヒル系Dansili。
2021年7人気1着カテドラルも、母父がデインヒル系ロックオブジブラルタル。
2015年7人気3着ヤングマンパワーも、デインヒル系スニッツェルの産駒。
デビューからここまで直線の長いコースを使われてきた戦歴も、血統的な本質という意味では断然小回りコース向きのタイプで死角なし。