血統マニアが送る競馬マニアのための競馬情報ブログ!

なぜ、競馬予想で血統を重視するのか(初心者入門編vol.5)

タイトルにある通り、こちらの記事ではなぜ、競馬予想で血統を重視するのかについて触れていきます。

まず始めに、競馬予想には様々な種類があります。

最もスタンダードな形は、競馬新聞を見て近走の着順や予想家の印を見て、判断する手法。

他にも、展開や枠順、馬場状態、騎手や厩舎、調教、パドック、返し馬等々、それらを挙げればキリがありません。

また、あくまでも大衆の認識という意味では、血統予想も、これらの手法と同率の域を出ないイメージです。

但し、筆者である血統マニアの独り言は、血統予想とはその他の予想方法とは一線を画すものであり、その他全ての予想方法にコクや深みをもたらす重要なスパイスと捉えています。

例えば、展開で予想を行う場合、このレースはハイペースになりそう、スローペースになりそう、といった思考で予想を組み立てるのが基本の形。

枠順で予想を行う場合は、内枠が有利だから、外枠が有利だから等々で組み立てるのがスタンダードの形でしょうか。

下記では、これらのよくある予想方法に、血統予想というスパイスを加えてみます。

血統予想は、その他全ての予想方法にコクや深みをもたらすスパイス

このレースはハイペースになりそうだから、母の父にスタミナ指向の強い欧州型ダンチヒ系のSea The Starsを持っているこの馬は、他の馬よりもバテずに粘り込みそう。

このレースはスローペースになりそうだから、母の父にサクラバクシンオーを持っているこの馬は、直線でスプリント指向のスピードが有利に働きそう。

このレースは内枠が有利だから、インで溜める競馬が得意なキングカメハメハ産駒のこの馬は普段以上に走りそう。

このレースは外枠が有利だから、久々に外枠を引き当てたディープインパクト産駒のこの馬が外から一気に脚を使いそう。

といった要領で、血統予想は他の一般的な予想方法にコクや深みをもたらします

これはあくまでも主観にはなりますが、調教予想なども血統的な視点が欠けていれば、その効力は薄れます。

参考までに例を挙げていきましょう。

日本が誇るディープインパクトは、現役時代の自身もそうだったように、基本的に調教で速い時計をマークするような産駒を量産するタイプではありません。

一方で、ロードカナロアの産駒は、自身の現役時代を投影させるように、坂路コースなどで強烈な時計をマークする馬も多いです。

これらはあくまでも競走馬の個性であり、競走馬の能力値に比例するものではありません。

ディープインパクト産駒で調教は走らないタイプが必ずしもレースで走らない訳ではなく、ロードカナロア産駒で好時計を連発する馬が必ずしもレースで結果を残す訳でもありません。

こういった血統的見解を度外視して、この馬は調教で動いているから、動いていないから等々の調教予想を行うことは、決して有効的な戦略とは言えません。

裏を返せば、展開予想も、枠順予想も、そして調教予想も、血統というたった1つのファクターを用いることで、その予想精度も格段に上昇する可能性を秘めていると言えます。

血統予想とはその他の予想方法とは一線を画すものであり、その他全ての予想方法にコクや深みをもたらす重要なスパイスと前述した理屈は、この辺りに集約されます。

とはいえ、競馬における血統とは、ある種ジョーカーのような役割を果たす唯一無二のカードであり、その使い方を間違えれば、あらぬ方向へと行き兼ねない危険性を伴うカードであることも否めません。(※実際に血統マニアの独り言はよく馬券を外します)

至高のスパイスとなるのか、あるいは極めて危険を伴うカードとなるのか、そんな究極の二面性が血統馬券の最大の魅力と言えるかも知れません。