昨年の安田記念は、単勝8番人気のサリオスが3頭横並びの3着に好走。
そのサリオスは一昨年の安田記念にも出走。当時は単勝3番人気の支持を集めるも8着に敗戦。
メンバーレベルや枠順、騎手等々、この結果には様々な要因も挙げられますが、何よりも注目したいのがその臨戦過程。
大敗を喫した一昨年のサリオスは、前走大阪杯(芝2000m・G1)からの距離短縮のローテーション。
そして、結果を残した昨年の安田記念は前走高松宮記念(芝1200m・G1)からの距離延長のローテーション。
2020年の勝ち馬グランアレグリア、2018年の勝ち馬モズアスコット、2017年の勝ち馬サトノアラジンも、前走芝1400m以下出走の距離延長ローテで安田記念を制覇。
また、前述したグランアレグリアは、前走同距離のローテーションで臨んだ2021年は1人気2着と前年よりもパフォーマンスを落としました。
要するに、近年の安田記念は、より短距離的なスピード指向の強いタイプが恵まれやすいレースであることが窺えます。
昨年のサリオスに関しても、前走で1200m戦を経験したことで、距離短縮のローテーションで臨んだ1年前よりも、よりスピード指向にシフトチェンジされたからこその結果とも形容できます。
あくまでも参考までに、今年の安田記念に出走を予定する馬の中で、距離延長のローテーションで臨む馬は、ダノンスコーピオン、ナランフレグ、メイケイエール、レッドモンレーヴの4頭。
個人的には、非常に興味深い4頭だと見立てています。
※安田記念(G1)の最終見解は週末に公開いたします