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皐月賞(G1) [最終見解]

2025年04月20日(日)
中山11R 皐月賞

重馬場開催の一昨年を除く近4年の皐月賞は、前走芝1800m以下の重賞出走馬or前走3コーナー5番手以内の先行経験馬の括りで、その勝ち馬5頭全馬が該当。

当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ6頭も全馬が、上記の経験を満たす馬。

またこの傾向に伴い、血統的にもスピード指向の強いタイプは有利の傾向も顕著。

重馬場開催の一昨年を除く近4年の皐月賞は、父か母父が米国種牡馬orキングヘイロー、バゴ、キンシャサノキセキ、ロードカナロア、ジャスタウェイ等々、芝1200m重賞勝ち馬を輩出した種牡馬を持つ馬が3勝、当日単勝4番人気以下の立場から馬券に絡んだ6頭中4頭も該当する特注系。

2000mG1ながらも、戦歴、血統ともに短距離寄りの才能が活かされやすいレース。

サトノシャイニングは、前走きさらぎ賞(京都芝1800m・G3)1着からの距離延長ローテ。

重馬場開催の一昨年を除く、直近3年の皐月賞は、前走芝1800mの重賞連対実績馬が全勝というデータも。

血統構成は、キズナ×Star Dabbler。

母父は米国の快速型血統で、ヘイロー系種牡馬。

前述の通り、近年皐月賞は日本の主要種牡馬にプラスαで、スピード強化型の血を持つ馬も有利。

昨年の皐月賞も、ディープインパクト系種牡馬の産駒で、母父がスピード強化型の血統構成馬によるワンツー決着。

1着馬ジャスティンミラノは、本馬と同じキズナの産駒。

2着馬コスモキュランダは、母の父が本馬の母父と同系統の米国型ヘイロー系種牡馬のSouthern Image。

日本の王道クラシック血統にプラスαで米国指向のスピードを強化した、近年の皐月賞向きの典型と言えるキャラクター。

マスカレードボールは、前走共同通信杯(東京芝1800m・G3)1着からの特注ローテ。

昨年勝ち馬ジャスティンミラノ、2022年の勝ち馬ジオグリフ、2021年の勝ち馬エフフォーリアは、全馬が前走共同通信杯2着以内の臨戦。

血統構成は、キングカメハメハ系ドゥラメンテ×ディープインパクト。

父、母父ともに言わずと知れた日本のクラシックの王道種牡馬で、どちらも皐月賞の勝ち馬。

2代母ビハインドザマスクは芝1200m重賞の勝ち馬で、姉マスクトディーヴァも芝1600m重賞の勝ち馬と、短距離寄りのスピード指向が強い牝系であることも、今回の競馬へ向けては強調材料。

ミュージアムマイルも、王道クラシック血統馬で、朝日杯フューチュリティS(京都芝1600m・G1)の連対実績馬。

昨年3着ジャンタルマンタル、2022年3着ドウデュース、2021年3着ステラヴェローチェ等々、朝日杯フューチュリティSの連対実績馬は、その期待値も水準以上。

前走の弥生賞(4着)も、上がり時計を要するタフな道悪馬場で持ち味であるスピードが活かされなかった印象も強く、通常馬場で例年通りの才能が問われれば、大きく巻き返してきても不思議はない1頭。

ヴィンセンシオは、皐月賞馬サートゥルナーリアなどを輩出したクラシックの王道血脈で、活躍馬多数の系統としても知られるシーザリオ牝系の良血馬。

また前走の弥生賞(2着)で、3コーナー5番手以内の先行策を経験していることも例年の皐月賞で期待値の高いパターン。

昨年2着コスモキュランダ、一昨年2着タスティエーラ、2022年3着ドウデュース、2021年2着タイトルホルダーと、上記の経験馬は近4年連続で必ず1頭以上は馬券圏内に好走中というデータも。

尚、本馬の父リアルスティールは、1200mの重賞勝ち馬も輩出したディープインパクト系種牡馬。

代表産駒に、先日のロンジンワールドベストレースホースランキングにおけるレーティングで世界1位に輝いたフォーエバーヤング。

短距離寄りのスピードのプラスαと、その血統スケールという意味においても申し分なく、前哨戦を上回るパフォーマンスにも期待したい1頭。

クロワデュノールは、芝1800mの重賞勝ち馬で、デビューから一環した立ち回りの上手さも強調材料。

リーディング上位種牡馬の中ではタフさに優れたキタサンブラック産駒であること、また母方が重厚な英国牝系であることは若干気掛かりも、余程のアクシデント等がない限りは順当に走るでしょうか。