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函館記念(G3) [最終見解]

2023年07月16日(日)
函館11R 函館記念

函館記念は、ダート指向の強いタイプというよりは、ダート実績馬がそのまま走る傾向も強いレース。

昨年7人気1着ハヤヤッコ、一昨年2人気1着トーセンスーリヤは、何れもダート戦の勝利実績を持っていた馬という共通項。

3連単の配当金が57万円を超える大荒れ決着となった2018年も、7人気2着サクラアンプルール、13人気3着エテルナミノルがダート戦の勝利実績馬。

更には、2017年7人気3着ヤマカツライデンもダート戦の勝利実績馬。

詳しくは、ダート実績馬に注目したい函館記念を参照。

テーオーシリウスは、ダート戦の勝利実績を持つ馬で、デビューから11戦は全てダート戦に出走していた馬。

母方はダートG1レース9勝馬ヴァーミリアンを筆頭に、サカラート、キングスエンブレム、ソリタリーキング等々、ダート重賞好走馬を多数輩出した名門スカーレットインク牝系。

尚、そのヴァーミリアンも、初G1制覇が明け5歳の川崎記念。

ヴァーミリアンの兄サカラートの初重賞制覇も5歳の5月時期。

ヴァーミリアン、サカラートの弟にあたるキングスエンブレム、ソリタリーキングも、自身の初重賞制覇が5歳の5月時期と、偶然だけでは片付けられないデータも。

今年の出走馬の中では、最もダート指向のスケールを兼ね備えたキャラクターであること、また一族の成長曲線でもある5歳馬として出走することも込みで、ここはデビュー以来最高のパフォーマンスを見せる可能性も十分と見立てます。

キングオブドラゴンは、前走日経賞(中山芝2500m・G2)7着からの距離短縮のローテーション。

昨年の函館記念は、距離短縮ローテ馬が1着2着。一昨年も短縮ローテのアイスバブルが14人気2着と大波乱を演出。

過去5年の函館記念は、前走2500m以上の重賞出走馬が4頭が馬券に絡み、その4頭中3頭は当日単勝7番人気以下の大穴と特注系。

父がハーツクライで、母父が米国型フォーティナイナー系の血統構成という意味では、4年前の勝ち馬マイスタイルにも酷似するキャラクター。

ルビーカサブランカは、芝ダート兼用指向が強く、近年の函館記念にも実績十分のキングカメハメハ産駒。

昨年の勝ち馬ハヤヤッコ、前述した一昨年の2着馬アイスバブルも、父か母父にキングカメハメハの血を持つ馬。

タフな洋芝で施行される中距離重賞だけに、全兄ユーキャンスマイルが3000m超の重賞勝ち馬であることも強調材料。

昨年の勝ち馬ハヤヤッコは今年も出走。

かつての函館記念で3連覇を果たしたエリモハリアー、3度3着以内に好走したマヤノライジン、2020、2021年と2年連続3着のバイオスパーク等々、特殊な才能が問われる函館記念は、リピーターの好走率も水準以上で好評価。