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エルムS(G3) [最終見解]

2023年08月06日(日)
札幌11R エルムS

近年のエルムSは、ロベルトの血、またロベルト系が走る競馬に相性のいいトニービンの血を持つ馬の激走が際立つ傾向。

過去5年で、当日単勝4番人気以下の立場から複勝圏内に好走した8頭中6頭は、父か母父にロベルトorトニービンの血を持つ馬。

また、直近4年の勝ち馬は全馬が、父か母父がトニービン系の種牡馬。5年前の勝ち馬ハイランドピークは、ロベルト系トーセンブライトの産駒。

ロベルト、トニービンは、いわゆるスタミナや馬力に優れた欧州競馬の名血。

要するに、近年のエルムSは、ダート重賞ながらも欧州芝重賞のようなタフさや体力の絶対値が問われやすい方向性のレース。

セキフウの母父キングマンボは、ロベルト、トニービンに肩を並べる欧州競馬の名血。

父がダートリーディング上位のヘニーヒューズで、母父が重厚な欧州血統馬という意味では、昨年9人気1着フルデプスリーダー(母父トニービン系ジャングルポケット)にも近いキャラクター。

また、昨年6人気2着 ウェルドーンもヘニーヒューズ産駒で、母父が欧州指向のスタミナに長けたサンデーサイレンス系ダンスインザダークの血統馬。

尚、本馬は近年のエルムSで期待値の高い前走マリーンS(函館ダ1700m・3着)からの臨戦。

過去5年のエルムSは、当該ローテ馬が全勝。

複勝圏内に好走した15頭中8頭も前走マリーンS組で、その8頭全馬が前走4着以内の好調馬。

前走のマリーンSである程度の力を示していることも、今回の競馬へ向けては強調材料。

カフジオクタゴンは、前述の通り、近年の当レースで特注系統のロベルト系モーリスの産駒。

スタミナ指向の強いレースの方向性から、近2走以内にダ1900m重賞の平安S出走馬も期待値の高いレース。

2016年2人気2着クリノスターオー、2017年4人気1着ロンドンタウン、2018年1人気3着ミツバ、2019年10人気2着ハイランドピーク、同年4人気3着サトノティターン、2021年11人気3着ロードブレスなども、当該ローテ馬。

血統同様に、スタミナ指向の強い経験値も有利に働くエルムS向きの1頭。

前述したロードブレスは、今年も出走を予定。

父はディープインパクト系ダノンバラード。

父ディープインパクト系は過去10年で3頭出走して、全馬が7人気以下の人気薄で掲示板内に好走。

この馬自身もダ1700m戦に限れば底を見せていない戦歴で、JRAの中では唯一のダ1700m重賞ともなる当レースはリピーターの好走率も高いレース。

一昨年同様に、世間の評価を大きく覆す激走も。