2023年09月03日(日)
新潟11R 新潟記念
近年の新潟記念は、いわゆるスピード指向の強いタイプが恵まれやすいレース。
その詳細は、短距離指向のスピードが問われる新潟記念を参照。
ノッキングポイントは、これまで自身の勝ち鞍2勝が何れも芝1600m戦。
過去5年の新潟記念の勝ち馬5頭は、全馬が芝1800m以下で勝利実績or芝1800m以下の重賞で3着内実績を持っていた馬。
昨年10番人気1着カラテは、新潟記念に出走以前の勝ち鞍6勝中5勝が芝1600m戦という、スピード指向の強いキャラクター。
昨年のカラテがそうであったように、むしろ2000m以上の距離実績はないほうが期待値も高いレース。
父モーリスは、スプリンターズS(G1)勝ち馬も輩出した種牡馬で、2代母ハッピーパス、近親サブライムアンセムは芝1600m以下の短距離重賞の勝ち馬。
母の父キングカメハメハも記念の当レースの特注系。
父か母父キングカメハメハ系の血統馬は、過去5年で合計8頭が馬券に。
昨年、2020年、2019年は、全て当該血統馬によるワンツー決着。
母の父キングカメハメハも、過去5年中4年で必ず1頭以上は複勝圏内に好走中と驚異のデータも。
尚、前述した昨年の勝ち馬カラテも、父がキングカメハメハ系トゥザグローリー。
この両者は、マイル実績のあるキングカメハメハ系血統という意味でも類似性の高い2頭。
マイネルウィルトスも、母方はスピード指向の強い一族。
2代母コスモフォーチュンは、芝1200m重賞の北九州記念勝ち馬で、母マイネボヌールも自身の全勝ち鞍4勝が全て1600m以下の短距離戦。
母の父がロージズインメイで、ビッグレッドファーム生産のマイネル軍団という意味で言えば、一昨年の勝ち馬マイネルファンロンとも類似性が高いキャラクター。
長休明け2戦目の競馬ともなる今回は、純粋に前走からの上積みにも期待できるシチュエーション。
サリエラは、半兄サリオスが芝1600mG1レースの勝ち馬で、全姉サラキアも芝1800mG2レースの勝ち馬。
この馬自身もデビューから一貫して上がり順位3番手以内の末脚を計測し続けているように、本質が直線の伸びやスピードに秀でたディープインパクト産駒特有のタイプ。
一気の距離短縮のシチュエーションともなる今回は、本来の持ち味が近走以上に活かされる可能性も。