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天皇賞・秋(G1)[最終見解]

2023年10月29日(日)
東京11R 天皇賞(秋)

過去5年の天皇賞(秋)は、全ての年で1分58秒台を切る高速決着に。

2018、2019年はコースレコード時計にも迫る1分56秒台の決着。

また、その東京芝2000mにおけるコースレコード時計1分56秒1も、2011年の天皇賞(秋)でトーセンジョーダンがマークしたもの。

近年の天皇賞(秋)は、2000mG1ながらも、いわゆるスピードの絶対値や極限の速さが問われやすい方向性のレース。

また、この傾向に沿うように、近走でスピード指向の強い経験をしていた馬は俄然有利。

過去5年の当レースで、当日単勝5番人気以下の立場から馬券に絡んだ4頭中3頭は、距離延長ローテor前走3コーナー5番手以内の先行経験があった馬という共通項。

より速く走れる馬が有利という観点から、斤量に恵まれる3歳馬、牝馬も優勢。

近年年の当レースは3歳馬or牝馬が4連覇中。

直近4年は馬券に絡んだ12頭中8頭が3歳馬or牝馬というデータも。

プログノーシスは、前走札幌記念(札幌芝2000m・G2)1着からの臨戦過程。

その前走は上がり最速の末脚を計測。

スピード指向の強い近年の当レースは、いわゆる高速上がり実績も有効。

中でも、前走がG2以上の芝重賞で上がり順位3番手以内の実績があった馬は過去5年で全勝、合計10頭が馬券に絡む特注ローテ。

血統構成は、ディープインパクト×Observatory。

ディープインパクト産駒は、過去5年中4年で連対馬を輩出する当レースの特注種牡馬。

前走札幌記念1着からのローテで臨むディープインパクト産駒、かつ例年の当レースで期待値の高い芝1600mに勝利実績を持つ馬という意味では、2018年4人気2着サングレーザーにも近いキャラクター。

世界最高レーティング129を誇るイクイノックスは、鬼門の距離短縮ローテ。

但し、昨年の当レースも短縮ローテで圧勝。

昨年以上に強力なライバルが出揃ったこと、あるいは昨年よりも斤量を背負う4歳としての出走等々のシチュエーションがどう出るか、といったところ。

ドウデュースは、マイルG1レースの勝ち馬で、ハーツクライ産駒。

昨年4人気3着ダノンベルーガ、2013年の勝ち馬ジャスタウェイは、1800m以下の重賞勝利実績があったハーツクライ産駒。

また、ダノンベルーガ、ジャスタウェイ、そしてドウデュースは、全て母の父がスピードを強化する米国種牡馬という共通項も。

秋の天皇賞秋で走るハーツクライ産駒の典型と言えるキャラクター。

唯一の懸念は距離短縮のローテーションであることも、舞台適性という意味では同世代のライバル、イクイノックスを上回る可能性も。