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チューリップ賞(G2) [最終見解]

2024年03月02日(土)
阪神11R チューリップ賞

近5年のチューリップ賞は、当レースと同舞台で行われるG1レースでもある前走阪神JFで5着以内馬が4勝。合計7頭が3着以内に好走。

一方、前走阪神JF組の5着以内馬が不在だった昨年は、3連単の配当金が15万円オーバーの波乱決着に。

今年も前走阪神JF組の5着以内馬は不在のメンバー構成。

例年の傾向を踏まえれば、波乱の要素は高いメンバー構成と見立てます。

ハワイアンティアレは、前走の未勝利戦(京都芝1600m)が、上がり最速の末脚で1着。

阪神JF上位組が不在だった昨年も、前走連対馬&上がり順位3番手以内の実績馬が馬券圏内を独占。

父ロードカナロアは、言わずと知れた世界のスプリント王者。

近年のチューリップ賞は、いわゆる短距離寄りのスピード指向の強い血統馬が走る傾向も特徴的のレース。

昨年7人気1着モズメイメイの父リアルインパクトは、自身の現役時代も産駒もマイル以下の距離で活躍馬を多数輩出するスピード指向の強い種牡馬。

昨年6人気2着コナコーストの2代母アンブロワーズは、芝スプリント重賞の勝ち馬。

一昨年の勝ち馬ナミュールの母サンブルエミューズは、上級条件の芝1200mの勝ち馬。

この馬自身の母モアニケアラが上級条件の1200m戦で2勝しているように、母方もスピード指向の強い一族で、当レースのコンセプトに合致するキャラクター。

ワイドラトゥールは、前走の紅梅S(京都芝1400m)が上がり最速の末脚で1着。

父カリフォルニアクロームは、産駒の大半が1600m以下の距離で活躍する米国のスピード型。

母父アグネスタキオンも、種牡馬として1600m以下の重賞勝ち馬を複数頭輩出したスピード型のサンデー系種牡馬。

父、母父ともにスピード指向の強いタイプで高配当馬券の演出に一考。

タガノエルピーダは、前走朝日杯フューチュリティS(阪神芝1600m・G1)3着からのローテーション。

前述した通り、阪神JF上位組が走りやすい例年の傾向を踏まえれば、当然上位の評価を与えられる1頭。

血統構成は、キズナ×キングカメハメハ。

近5年のチューリップ賞は、父か母父ディープインパクト系orキングカメハメハ系の血統馬が4勝。

阪神芝1600mG1に好走実績を持っていたキズナ産駒という意味では、2020年の勝ち馬マルターズディオサを彷彿とさせるキャラクター。