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重賞レースは過去の結果がヒントになる(初心者入門編vol.4)

血統マニアの独り言ブログでは、重賞レースの展望、及び最終的な見解を、基本的に過去5年の同一レースの結果からあぶり出す作業を繰り返しています。

この記事では、その理由について解説していきます。

重賞に出走する馬は極めて希少性が高い

重賞レースを過去の同一レースの結果から分析する最たる理由は、誰でも簡単に使える血統馬券術でも記載した通り、競馬は購入を検討しているレースと類似性の高いレースの結果を照らし合わせることで、より期待値の高い馬が見えやすくなるから、といったところでしょうか。

まず大前提として、日本の中央競馬会には競走馬の賞金で位置付けが決まる新馬、未勝利、1勝クラス、2勝クラス、3勝クラス、オープンクラスといったクラスが存在します。

また、最も上位のオープンクラスには、オープン特別、リステッド競走、G3、G2、G1と、レースのグレードが5種類存在します。

※G3、G2、G1を重賞といいます

この格付けをピラミッド状で表したとき、G3以上のレースに出走できる馬はごく僅か。

日本の重賞レースに出走できるような馬は、極めて希少性の高い特別な才能を持った馬に限られる、と言っても大げさではありません。

要するに、重賞レベルのレースを同じコースだからといって未勝利戦や1勝クラスのレースと比較しても、純粋に競走馬のレベルが異なるため、正確な傾向が見出せなくなるケースも少なくありません。

同じ東京ドームで行う野球の試合でも、学生野球とプロ野球で違いがあるように、プロ野球の試合はプロ野球と比較することで、より正確な傾向が見出すことができる、といったイメージでしょうか。

また、なぜ過去5年の傾向にこだわるのか、についても触れていきます。

進化し続ける競馬は膨大なサンプルも不必要

なぜ過去5年の傾向にこだわるのか。

これは単純に、競馬は古すぎるデータを持ち出しても参考にならないケースが大半を占めるから、といったところに尽きます。

例えば、30年前の日本ダービーの決着時計は、現代のそれとは3~5秒前後の違いがあり、当然のことながら現日本競馬会の主流血統であるディープインパクト、キングカメハメハといった種牡馬の存在もありません。

当時のダービーは出走頭数も30頭近くあったレースも多々あり、これらのレースと現代のダービーを比較しても、当然のことながら全く参考になりません。

競馬は人気薄の好走に注目すると本質に近づくの記事でも触れたように、競馬は過去のたった1つのレース結果を見るだけでも十分な情報量を得られる場合もあり、過去の膨大なデータが必要な訳ではありません。

むしろ、その膨大なデータは、鮮度の高い傾向を見定めるという意味では弊害になる可能性も高い、とさえ言えるでしょうか。

無論、過去5年にこだわる必要性はありませんが、その程度のサンプル数でも十分に問われる能力の方向性を読み解くことはできる、といったイメージで、血統マニアの独り言ブログでは、重賞レースの展望、及び最終的な見解を、基本的に過去5年の同一レースの結果からあぶり出す手法を取っています。